パリで活躍する画家早川俊二の長野展が始まった。会場は長野市の北野カルチュラルセンター。この展覧会がユニークで意義深いのはプロの画廊や美術館ではなく、出身地の友人たちの力で実現したことだ。私もアートNPOの旗を揚げて活動した時期があり、そういう観点から新潟展実現に向けての支援をしている。そんな訳で昨日、数人の友人たちと応援に駆けつけた。展示作品は1階から3階まで65点、描かれた人物や静物が空間と溶け合って見るものを惹きつける。
中央は画家早川俊二ご夫妻、左端全国実行委員会副事務局長奥田氏
日本での巡回展のため新たに制作された新作の一部
この日、読売新聞編集委員でもある美術評論家芥川喜好氏の講演会があった。芥川氏はかつて早川氏の作品について「・・静物画とは随分違うもののように思う。さわさわと空気の粒子が手に触れんばかりに粒立って視界を浸している。その中に影のように壺はあらわれる。むしろ、空気の粒子がそこだけ壺のかたちに凝集して周囲と連続して・・」と記していたが、この日は「なぜパリにいるのか、なぜこのような絵を描くのか、なぜ自由なのか」などの切り口から講演、早川氏のことを稀有で驚異の画家と絶賛。講演内容も「自分の力の内にあって、自分の自由になるものに全力を注ぐこと」など哲学的で味わい深かった。
講演する美術評論家芥川喜好氏
この展覧会を企画し、ここまで引っ張ってきた事務局長の宮澤氏とも歓談したが、この展覧会を本気でやる気になったのは、彼の母上が「早川さんのお母様に展覧会お見せできたら嬉しいよね」と語るのを聞いた時であったという。いいお話であった。展覧会のご成功を祈りたい。
左・・長野展実行委員会事務局長宮澤栄一氏
珈琲タイム、東京から駆け付けた友人達と善光寺界隈名物のメロンパンを
中央は画家早川俊二ご夫妻、左端全国実行委員会副事務局長奥田氏
日本での巡回展のため新たに制作された新作の一部
この日、読売新聞編集委員でもある美術評論家芥川喜好氏の講演会があった。芥川氏はかつて早川氏の作品について「・・静物画とは随分違うもののように思う。さわさわと空気の粒子が手に触れんばかりに粒立って視界を浸している。その中に影のように壺はあらわれる。むしろ、空気の粒子がそこだけ壺のかたちに凝集して周囲と連続して・・」と記していたが、この日は「なぜパリにいるのか、なぜこのような絵を描くのか、なぜ自由なのか」などの切り口から講演、早川氏のことを稀有で驚異の画家と絶賛。講演内容も「自分の力の内にあって、自分の自由になるものに全力を注ぐこと」など哲学的で味わい深かった。
講演する美術評論家芥川喜好氏
この展覧会を企画し、ここまで引っ張ってきた事務局長の宮澤氏とも歓談したが、この展覧会を本気でやる気になったのは、彼の母上が「早川さんのお母様に展覧会お見せできたら嬉しいよね」と語るのを聞いた時であったという。いいお話であった。展覧会のご成功を祈りたい。
左・・長野展実行委員会事務局長宮澤栄一氏
珈琲タイム、東京から駆け付けた友人達と善光寺界隈名物のメロンパンを