TAOコンサル『市民派アートコレクターズクラブ』

「注目の現代作家と画廊散歩」
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「アート市民たち(コレクター他)」

望月和風展・・書と余白が小さな宇宙を感じさせ、余韻が残る

2010年09月26日 | 注目の現代美術作家と画廊散歩
 我がアートサロンでの西洋美術史講座の講師佐藤よりこさんの姉上は、京都在住の書家であるが、東京で初めての展覧会が開催された。よりこさんからご案内を頂戴し、美術史講座の仲間と出かけた。
会場は世田谷の閑静な住宅街の一角にある和風建築の「せん画廊」。ここは日本画家郷倉和子の邸宅であり、現在はその御子息郷倉氏が経営する画廊となっているが、私も米国在住の日本画家“マコトフジムラ”の作品をお貸しするなど、以前から少しご縁がある。

 望月和風の作品はとても美しい。書と余白部が小さな宇宙を感じさせて、余韻が残る。お父上は著名な書家村上三島であるが、その才能を受け継いでいるのであろう、いい展覧会であった。(山下)


作品 『ふるさとの 蜜柑ばたけを思い出す 蝉しぐれ』


作品 『人しれず咲く笹ゆり 風に乗って はるかに匂う あの山路を』

作品を前に、郷倉氏と暫し語り合う