ギャラリー川船の現代美術俯瞰展が面白い。
企画した曽根原正好氏と他の画廊でバッタリお会いし、企画の経緯やアートへの思いなど伺う。本展は60~70年代に活躍した、美術史に埋もれそうな作家たちを取り上げたのだそうだ。この時期に活躍した作家やコレクターの協力を得て、実現した展覧会とのこと。
中央にギューちゃんこと篠原有司男の小振りのオートバイが展示されている。ギューちゃんがアメリカにわたる前の作品であろう。いい作品だ。思わず欲しくなるが、非売らしい。現物作品の展示はなかったが、小島信明の頭から布を被った作品も面白い。荒木経惟(アラーキー)の写真作品はやはり見応えある。前衛芸術の草分けともいえる斉藤義重や具体の元永定正の作品もある。それらの中に、「旭出國日本姿図」なるベンチに朝日や富士山を描いたユニークな立体作品があり、作家柴田和氏から解説してもらいながら鑑賞する。作品名は「日出ずる国、にほんすがた図」と読むのだそうだ。活躍した若い頃を思い出したのであろうか、しみじみといい話であった。
いずれも、新しい時代にはいささか古臭く見えるのであるが、当時としては相当斬新であったのであろう。何か心に引っ掛かる作品ばかりであった。
企画した曽根原正好氏と他の画廊でバッタリお会いし、企画の経緯やアートへの思いなど伺う。本展は60~70年代に活躍した、美術史に埋もれそうな作家たちを取り上げたのだそうだ。この時期に活躍した作家やコレクターの協力を得て、実現した展覧会とのこと。
中央にギューちゃんこと篠原有司男の小振りのオートバイが展示されている。ギューちゃんがアメリカにわたる前の作品であろう。いい作品だ。思わず欲しくなるが、非売らしい。現物作品の展示はなかったが、小島信明の頭から布を被った作品も面白い。荒木経惟(アラーキー)の写真作品はやはり見応えある。前衛芸術の草分けともいえる斉藤義重や具体の元永定正の作品もある。それらの中に、「旭出國日本姿図」なるベンチに朝日や富士山を描いたユニークな立体作品があり、作家柴田和氏から解説してもらいながら鑑賞する。作品名は「日出ずる国、にほんすがた図」と読むのだそうだ。活躍した若い頃を思い出したのであろうか、しみじみといい話であった。
いずれも、新しい時代にはいささか古臭く見えるのであるが、当時としては相当斬新であったのであろう。何か心に引っ掛かる作品ばかりであった。