我がアート遍歴の初期のほぼ10年はアメリカ現代美術を中心としたミュージアムピース探索であった。フランク・ステラやマックス・ノイマン、ジャン・シャルル・ブレ、ハワード・ホジキンなどを購入することもあったが、銀座の画廊を出入りすることはなかった。初めて覗いた画廊がギャラリー椿で、ちょうど木村繁之展をやっていた。木版画やテラコッタを得意とするやさしい画風の作家だ。
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先日、ビジネスパートナーのSさんとギャラリー椿の木村繁之展に出かけた。
星空の木版画などどれも深みのある作品であったが、木彫の作品に魅かれた。冬枯れの木立の中で男が一人思索しているような構図だ。木彫だが、人物のまわりには白い磁器を削って溶いた絵の具が塗ってある。木の肌触りと石の触感が混じり合っていい雰囲気の作品である。
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右側のお二人・・作家木村繁之氏とギャラリーオーナー椿原氏
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中央:作家の木村繁之氏 ・・・・ 右端:我がビジネスパートナーのSさん