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田中雄二の「映画の王様」

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『スパルタカス』『グラディエーター』

2020-07-13 07:11:35 | 映画いろいろ

『スパルタカス』(60)と『グラディエーター』(00)(2007.9.21.)

 

 紀元前、紀元後のローマ帝国を舞台に、復讐、差別、奴隷、剣闘士という似たようなテーマを持った両作だが、およそ40年の時代差は人海戦術対CGという対照の妙を生み出した。

 スタンリー・キューブリックは『スパルタカス』を自身の監督作とは認めたくなかったようだが、脚本ダルトン・トランボ、撮影ラッセル・メティ、音楽アレックス・ノース、タイトルデザイン、ソール・バス、

 そして製作・主演のカーク・ダグラス、ジーン・シモンズ、ローレンス・オリビエ、トニー・カーティス、チャールス・ロートン、ピーター・ユスチノフ、ジョン・ギャビン、ジョン・アイアランド、ハーバート・ロム、ウッディ・ストロード…といったヘビー級のスタッフ、キャストが持つ力はやはりすごい。

 片や、リドリー・スコット監督の『グラディエーター』は、CGで再現されたコロシアムと大観衆、そして、どちらも身を持ち崩したかつてのイギリスの大スター、リチャード・ハリスとオリバー・リードが、最後の一花を咲かせた映画として興味深く見た。

 また、この映画のホアキン・フェニックスと、『ローマ帝国の滅亡』(64)の屈折したダメ皇帝役のクリストファー・プラマーの人物造形がそっくりなのには驚いた。

 


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