田中雄二の「映画の王様」

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ビデオ通話で西部劇談議『明日に向って撃て!』

2021-10-03 17:15:44 | 駅馬車の会 西部劇Zoomミーティング

今回のお題は『明日に向って撃て!』(69)。 

 『レッド・サン』(71)に続いて、映画館で初めて見た西部劇なので、思い出深い1本なのだが、なぜか見直すたびに自分の中で評価が下がってしまうのが悲しい。これは自分が年を取ったせいなのか。

 この映画は、ニューシネマの傑作と言われたが、今回は、そもそもニューシネマとは何ぞや、というところから始まって、ニューシネマと西部劇は合わない。この映画は西部劇というよりも青春映画なのかもしれない。実はニューシネマというカテゴリーはなかったのではないか。などという意見が出た。

 また、当初の予定通り、サンダンスをスティーブ・マックィーンがやっていたら、随分印象が違ったものになったと思う。

 ニューシネマと呼ばれた一連の映画を、今改めて見直すと、幻滅させられることが多いのだが、それは、当時の時代背景や風潮をあまりにも生々しく捉え過ぎていたがために、時代が変わった今見ると、ピンとこなくなるのが大きな原因かもしれない。仇花といった感じか。となると、結局時代を超えて生き残るのは、一過性のものではなく普遍性を持った映画ということになるのかもしれない。

『明日に向って撃て!』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/70b368ea7d22985d29f51bc3f53f2ab8

 原題の「Butch Cassidy and the Sundance Kid」が『明日に向って撃て!』になったのは、「Bonnie and Clyde」を『俺たちに明日はない』(67)としてヒットしたことにあやかったもの。ニューシネマについては、『俺たちに明日はない』の監督アーサー・ペンについて書いたときに調べたが、当初は、単に『俺たちに明日はない』を評する言葉に過ぎなかったのだ。


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