田中雄二の「映画の王様」

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『戦艦シュペー号の最後』

2019-02-16 12:43:08 | 1950年代小型パンフレット
『戦艦シュペー号の最後』(56)(1987.2.15.)



 第二次大戦下、ハーウッド司令官(アンソニー・クェイル)率いる英軍の巡洋艦部隊が、南大西洋上でラングスドルフ艦長(ピーター・フィンチ)率いる独軍の小型戦艦シュぺー号を発見する。戦闘で被弾したシュぺー号は中立国のウルグアイに逃げ込むが…。マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー監督作。

 最近は戦争映画というと、反戦や厭戦を描くことが当たり前になっているが、昔はこの映画や『眼下の敵』(57)のような、一種の騎士道精神を見せる、エンターテインメント的な魅力を持った戦争映画が存在した。

 加えて、この手の映画の魅力は、船の存在が大きなウェートを占めており、英語では船を女性として表現するように、恋愛や親子の情愛にも似た、海の男たちと船とのユニークな関係が見られる。これは陸のドラマにはない独特のものだ。

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