田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

「午後のロードショー」『スペース カウボーイ』

2021-03-11 07:25:00 | ブラウン管の映画館

『スペース カウボーイ』(00)

 1958年、フランク(クリント・イーストウッド)たち精鋭のパイロット・チーム「ダイタロス」はアメリカ初の宇宙飛行士となるべく訓練を受けていたが、NASAの裏切りとも思える行為によって、その栄誉をチンパンジーに奪われた。

 引退し静かな生活を送る、フランクのもとに、NASAから通信衛星の修理に協力してほしいとの要請が入る。フランクは、40年前の屈辱を晴らすべく、要請を受ける替わりに、チームの再結成と宇宙行きをNASAに約束させる。

 フランク以外のメンバーは、操縦技術を生かし曲芸パイロットになったホーク(トミー・リー・ジョーンズ)、機械技術を生かしジェットコースター技師になったジェリー(ドナルド・サザーランド)、宗教に目覚め牧師になったタンク(ジェームズ・ガーナー)。

 視力も体力も低下した全員60歳以上のメンバーが、宇宙への夢を胸に、訓練をこなしていく様は、コミカルではあるが感動的ですらある。老人たちの青春映画のような趣も。ラストのフランク・シナトラの「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」をバックにしたジョーンズの姿が泣かせる。

さらば新橋文化劇場 『エグゼクティブ・デシジョン』『スペース カウボーイ』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/c6d21c02b0e5ca3fa0289c99c1cee87f

『アド・アストラ』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d6daa5af25805dba4ad9f58be808e707


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「BSシネマ」『ダーティハ... | トップ | 先発、抑え、どちらも超一流... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブラウン管の映画館」カテゴリの最新記事