
オオイヌノフグリとか、タネツケバナとか、ハコベとか、そんな小さな花が、生まれて初めて花として認識したものたちのように記憶しています。
畦道に座って小さな花に手を伸ばしたのが最初の記憶です。
他の人たちはどんな花を物心ついたときはじめて花として認識した記憶を持っているのだろうか。
……チューリップとかデージーとか春の庭の花かな。
スミレやハルジオンやタンポポなどのもう少し大きな花かな。
ヒマワリやアサガオのような夏の花かな。
バラやユリのような薫り高い花かな。
サクラやウメのような木の花かな。
少し気になりました。
春らしくのどかな日和が続きます。
ものごころついて、初めてふれた花はオオイヌノフグリです。
埼玉県の与野というところに住んでいました。
まだ野原があった頃で、庭にオオイヌノフグリが咲いていました。
あの可憐な紫の花が可愛くて、大好きでした。
野原でレンゲの花冠を作ったり、ヨモギを摘んで草餅にしてもらった日々が懐かしいです。
私は自然の中にひっそり咲いている花になじんだせいか、野の花が大好きです。
でも父がバラ作りを楽しんでいたので、バラの花にも心惹かれます。
花に心を寄せているときが一番和みます。
初めての花は、オオイヌノフグリでしたか。
小さな花々は、子供にとって小さな自分とかさなるのか、好きになりますよね。
目線に合っていることもあるかもしれません。
地力増進作物として田畑にレンゲをまく光景もあまり見られなくなりました。
わたしも、売っている花より野の花の方が好きですね。
可憐さに強さが隠れているようで見ているとなごみます。