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むぎわら日記

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『はるひのの、はる』加納朋子(幻冬舎文庫)

2020年04月01日 | 読書
加納朋子のささらシリーズ3部作最終巻です。
前作の『ささらさや』、『てるてるあした』は、このブログでも紹介済みです。
『ささらさや』の主人公だったさやさんの息子、ユウスケくんの幼少から青年期までのお話です。
佐々良の幽霊がうろつく土地柄と、ユウスケの幽霊を見ることができる能力とが絡まって、不思議な体験をしていくストーリーとなります。
『はるひののはる』『はるひののなつ』『はるひののあき』『はるひののふゆ』『ふたたび、はるひののはる前』と短編がつづきますが、おかしな違和感を含んでいます。
そして、『ふたたび、はるひののはる後』で、その違和感が解決される構成になっています。
ユウスケは、幼い時、はるひ野(三日月湖の痕で遊水地として残された原っぱ)でハルヒと名のる少女に助けを求められるのがはじまりです。
そして、成長するにつれ、ときおり何処からともなく現れるハルヒに依頼される不思議な頼まれごとがつづいていき各短編にからんでいくのです。
どれもホッコリするハートフルなお話ですから、怖いのが苦手な人でも大丈夫です。
そして、3部作のラストを飾るにふさわしい大団円のエピローグが用意されています。

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