むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『比島投降記』石川欣一(青空文庫)

2024年06月16日 | 読書
フィリピンでアメリカ軍に降伏し民間人捕虜となった新聞記者の体験記。
アメリカ軍は、日本軍より数段上の軍隊であったことが良くわかりました。
合理的で近代的です。
物資の供給や、兵士たちの態度など、当時の日本軍にはとてもまねできません。
物資はボックス供給で、1つのボックスに10人分の物資が詰まっているものが
供給されます。食器も、熱湯で洗浄し、あっという間に乾燥します。
部下を殴らないと命令を遂行できない司令官は無能扱いです。
戦場で戦った相手でも、自分たちは戦争をしたくて戦っているわけではない、上からの命令で仕方なくというスタンスが末端の兵士にはあります。
記者によると第一次世界大戦のときよりアメリカは、確実に発展していたとのこと。
現代の日本も、サッカーの試合会場で清掃をするとか、民度の高さを誇っていますが、少し前までは、三流国の民度でした。
国は発展して、民度も発展していきます。
これからの世界もそうなっていくでしょうから、将来の世界が楽しみになりました。


コメント
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