昨日の続き。お日様が真上に昇り、日陰がなくなったのでテントを担いで最初の予定地松の木下へ、低く海に張り出した松の枝が最高な涼みの場所を作っている、早速懐かしい自作の竿を担いでカヌーにまたがり沖の養殖イケスのブイを目指す、養殖イケスのエリア内に入ってはダメだが周りを囲むブイに舟をつなぐ事は見逃してくれる、浜辺から目の前だが水深は30mくらいある、ここで昔ウルメ(アジ)を入れ食いにしたことが何度もあったそれを期待して7・8年ぶりの釣りだ。・・・・しかしそれは昔の話のようでまったくのアタリ無し、ロープを放して風に流されるままの流し釣りを試みたがこれもアタリ無し、気がつけばテント前の小さな小島、上陸して周りを一周すると反対側の足元に小魚が水族館並に泳いでいる、早速岩の上からサビキを落とし水面に撒き餌をすると次々とアヤビキ(黄色と黒の縦じまの熱帯魚)が釣れた、これを丸ごと唐揚げにして食べると最高に旨い。
日も傾き魚の食いも止まったのでテントへ戻る、ここから着替えを持って1km離れた白浜の集落へシャワーを浴びに歩いて行く小鳥やカラスの鳴き声も夕方バージョンに変わっている、車も人も行きかわない静かな道路の真ん中を長閑な風景を眺めながらテクテクと昔子供の頃の田舎の風景を思い出しながら。
テントに戻ると目の前の海は夕日を映す鏡の輝き、うっとり神秘的に癒される景色だ、今日は丸一日こんなのばっかり見ている、人生考え直したくなる、金や欲や文明なんか全部いらねぇー、自然の中でその日食える分の物があればいいなどと。 変な世の中に生まれてきたなぁ。
日も暮れて夜となるが月明かりで景色は確認できる、月光の中の眺めも飽きる事は無い、小雨が降って来たテントに入り入り口から水面の雨跡を追いかける、テントに当たる雨音が心地よく聞こえるのは何時以来だろうか。
奄美の自然大好き宿エコーアマミ