今年やっとまともな台風が来たぞー・・・と思いきや・・・さにあらず・・・
今年初めての大型台風接近ということで、港や商店街、各家々では数日まえより台風対策で大忙し。だけど16日沖縄の横を通過とニュースで言っていたわりには、雨も無く、風もさほど無い、キャンセルだと決め込んでいたシーカヤック・サーフスキーのお客様7名さまを朝仁沖のリーフ際まで不安無く案内できた、日が暮れかかったころより段々と風が吹き始め夜中2時頃には、外を歩けない様な暴風となり始めた、明日はお店を閉めようと決め込んで就寝。
昼前に起きてニュースを見るともう鹿児島の横まで進んでいる、空もよどんではいるが雨風は無い、店も閉めることなく通常営業。よかった事なんだけど拍子抜けで何か物足りない。九州の方ではこの台風の影響による痛ましい被害となっていただけに・・・
奄美に生まれ育ったこともあるのだろうが、台風に対して不安や恐怖と共にワクワクする期待感がある、台風通過の後に被害探しの見物ドライブに出かける。自分の家の何処が壊れた、庭がどうなった、何時間停電した等と笑い話のようにも自慢話のようにも聞こえる会話がしばらく続く、日本各地で大被害にあわれた人々からすれば不謹慎な事なのだろうが、逆に昔より台風が毎年来るのが当たり前の地でありその歴史の中で防災環境や意識が確立しているのだろう、現に過去の幾多もの大型台風にあっても多くの人命を失う災害には至ることは滅多に無い、台風との付き合い方を心得ているのだろう。自然との対話なしの開発は大きな災害(人災)をもたらす、今一度自然との共生を考えてみよう。
この台風一過でやっと奄美も秋の始まりとなる
台風通過後の大浜海浜公園 ↓ リーフ際の波は10mをはるかに超えている
昨日(10日)笠利町のイベントで板付け舟(サバニもしくはアイノコ)3隻で龍郷から笠利赤木名までを高校生・青年・父兄らの交流会リレーの催しがあった、私達カヌー仲間も便乗して途中から一緒に漕がせてもらった。
朝から不安定な天気で心配されたがとりあえず出発、赤尾木のクレータービーチよりスタートしてすぐは風も無く水深2M~4Mの海底に綺麗な珊瑚や魚達の泳ぐ様子がはっきりと見えた、シュノーケリングには最高のポイントだ。
綺麗なビーチを次々とリレーして行くに従い段々と波が出始めた、遠くには竜巻が見えるそして最大の難所の崎原(さきばる)ビーチから赤木名湾へ回り込む岬では外洋からのうねりと地形の影響によるのだろう台風の時に見るような大波となっている、リレー艇と2隻のシーカヤックはリーフ内の岸ギリギリのコースを突破、ここでリレー艇1隻は転覆(見事に7名海に投げ出された)でリタイヤ、私とサーフスキーの2艇は崩れる大波を避け沖へと回りこむ、残り2艇は引き返した。
ところが沖へ行くほどうねりは大きくなる波折れを食らう危険は回避できそうだが、今まで経験した中でも最大のうねりだ、高低差は5~6Mしかもリズムが速い(残念ながらこの状況で写真を撮る余裕がなかった)。一波毎に心臓がドキドキ、「これ以上持ち上がらないでくれー・・・」、隣のサーフスキーが丘の上に見えたり谷の底に見えたり、ジェットコースターの上昇下降感覚が休み無くつづく状況だ。気がつくと周りには誰も見え無くなった、しかたなく今度は、白波の立つビッグウエーブをすり抜け岸沿いのコースから戻る、けど誰も居ない。
いろんな状況を想像したが、とりあえずスタート地点を目指し漕ぐ事にした、後ろには黒い雨雲その上雷まで鳴り始める、一人ぼっちで大きな湾の中を漕ぐのは心細い、カーボンの船とパドル障害物の無い海では絶好の避雷針だ、ここで落雷を食らったらどうしょう・・・・、多分加計呂麻シーカヤックマラソンの時より目茶苦茶一生懸命漕いだと思う。
スタートした浜には、引き返した2艇がいた、残りの舟と心配したサーフスキーは引き返さずに赤木名の港に居るとの事、そんな事より一番迷惑をかけたのは私の様だ、もう少しで漁船を頼んで捜索に行こうとしていたらしい。 またやってしまった。申し訳ない。
後で聞くと完走したリレー艇は結局1隻だったらしい、もう1隻もゴール直前に転覆したらしい。
おかげで今日は全身筋肉痛だ。
日付変更線をまたいだことでハリケーンから台風になった12号、この方向から進んできた事で日本中のサーファー達にはたまらない1週間だった事だろう。その影響か判らないが反対側の東シナ海側でも遊べる波が続いた、久々のサーフスキーでの波乗りだ、隣の沖ではサーファーたちがデカイ波に突撃していた、横から見るとチューブと呼ばれるトンネルがはっきりと見えている。流石にあそこへサーフスキーで行く勇気はまだ無い、外国のサーフスキー乗り達がああゆう波に突っ込んで行く写真を見たが、まじかで見ると非常に恐ろしい。何時かは完全武装でトライしてみたい?・・・・・いやいや・・やめておこう。
先日の奄美祭りのリベンジ、とくにチーム「エコーアマミ」としては舟漕ぎ初参加はここから、という事で思い入れが強いのでより力が入る。この大会には男子チームも参加する、女子チームが目立って有名になったので、遠慮がちに勝つ気の無い遊びで始めたチーム名は「エコーアマミ一寸漕隊(ちょっとこぎたい)」。共に目茶苦茶練習不足、まともにメンバーが揃って漕ぐのは今日の大会当日のありさまだ・・・・・が、どっこい強かった、女子は準優勝、男子も3回戦まで進んだ。女子のこの大会での準優勝は2回目、男子も予想以上の結果に、「もうちょっと練習していれば・・・・」という事で来年へ向けたやる気に火を点けちゃった。
ひらとみ祭りが終わると夏の終わりを感じる、さーて来週からはまたシーカヤック・サーフスキーであそーぼーっと、海では年中遊べる(11月初めまでは海水温度が高い)南国です。
今年も、オーストラリアからビアンカが来た、全体のムードを一気に明るく盛り上げる我がチームの助っ人ムードメーカーだ、また来年も一緒に漕げたら最高だ。(ちゃんとした日本語を覚える前に奄美の方言の方が達者になってきた)