果物料理と果物食品加工

ビタミン・ミネラルに果物の仄かな香りに目覚める フルーツソムリエ

枇杷の種の効用

2009-07-05 10:27:06 | 果物加工食品

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商品:枇杷の種の甘露煮

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枇杷の種の甘露煮を使った赤飯

薬草の自然療法 東城百合子先生著 池田書店 より抜粋

びわは、昔から魔法の木

 なんと3千年も昔から、涅槃経(ねはんきょう)などインドの古い仏典の中に、びわは大変優れた薬効を持ち生きとし生けるものの万病を治す植物として登場します。びわの樹は「大薬王樹」、びわの葉は全ての憂いを取り除く「無優扇」と名付けられていたことからも、その癒しの力の絶大さが、すでにこの頃からあまねく知られていたことがうかがわれます。

日本でも古くは奈良時代、天平2年に光明皇后がつくられた「施薬院」、これは貧しい人々や病気の人々の救済施設ですが、そこでびわの葉の療法がもう行われていたのです。

  この古い療法は、びわの葉を焦げない程度にあぶって、2枚あわせて両手で10回ほどすり、1枚ずつ手に持って熱いうちに患部を摩擦するという、素朴なやり方だったようです。それ以来、全国のお寺にはびわの木が植えられ、難病に悩む衆生を治療してきたのです。
 
ガンさえも治るびわの葉療法の威力

 びわの葉には、ブドウ糖、蔗糖、果糖などいろいろな成分が含まれていますが、その中のアミグダリンという物質が薬効成分なのです。そしてこのアミグダリンが、ビタミンB17になるのです。

  ガンに画期的な効果があるとして、今、国際的に脚光を浴びているこのビタミンB17こそ、びわの葉の驚くべき効果の主役でもあるのです。

  このビタミンB17は、体温と共に暖められると浸透して、細胞の中にまで入っていき、炎症やガン細胞も治してしまうほどの力を発揮します。

  そのため、びわ葉温灸療法で、もぐさと共に圧力を加えて血行を促すと、酸素を補給すると共に血液を浄化してくれます。汚れた酸性の血液は、あらゆる病気の原因とも言われますが、ビタミンB17はこの酸性血液を、健康な体の持つ弱アルカリ性の血液に浄化する働きがあることが、すでに証明されています。
 
 
自然療法の参考書として有名な本ですので、是非購入して読んでいただくことをおすすめします。

 最近では高知医科大学が下記の様に発表されています。

ビワの種で肝機能改善 高知医大病院グループ解明
 2002年12月05日 高知新聞
 果物のビワの種から抽出したエキスに肝細胞の硬化(線維化)を防ぐ強い働きがあることが、高知医大付属病院薬剤部の
  「細胞の線維化メカニズムに関する研究グループ」(代表=西岡豊教授・薬剤部長)の研究で分かった。線維化を促進する
 活性酸素を抑える効果があるためで、エキスを投与した動物実験では1週間で肝機能が改善された。肝細胞の線維化は
 肝硬変や肝臓がんを引き起こす原因の一つといわれ、臨床研究での成果が期待される。西岡教授はこれらの成果を6日に
 高知市で開かれる「日本機能性食品医用学会」の発足記念講演会で報告する。

 西岡教授によると、ビワの種を使った研究は7、8年前から開始。種を丸ごと乾燥させてつぶし、アルコールなどでエキスを
 取り出した。

 エキスを遠心分離した結果、コレステロール溶解作用を持つリノール酸やリノレン酸、高脂血症の改善作用がある
 シトステロールなどの成分を確認した。

 また、薄めたエキスに試薬を入れて分析したところ、活性酸素を抑制する強い「抗酸化作用」も見られた。

 人為的に肝機能障害を起こさせたラットにエキスを投与する実験では、肝炎の指標になる血中のAST(旧称GOT)値
 やALT(同GPT)値、肝細胞の変化(肝線維化率)を分析。一週間後、エキスを投与したラットは非投与ラットに比べ、
 AST値が48%、ALT値で39%それぞれ改善し、肝線維化率も半減していることが分かった。

 西岡教授によると、ビワの種のエキスはアルコール性肝障害の治療などにも有効。効果は弱いが、高脂血症の予防や
 治療への効果も確認されているという。

 同教授は「人間への効能は臨床研究の段階だ。エキスの商品化は1―2年後に予定されている。
 幅広い医療分野に応用できるのではないか」と話している。


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