果物料理と果物食品加工

ビタミン・ミネラルに果物の仄かな香りに目覚める フルーツソムリエ

きずな    ― 生かせ いのち―

2012-03-05 16:39:27 | 高野山
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―生かせ いのち―

高野山真言宗では、お大師さまの「生かせ いのち」のみ教えにもとづき、生きとし生けるものと、共に歩む教化活動を展開することをとおして、人権啓発を推進しています。
 毎年、この基本理念をもとにテーマを設定し、人権啓発作品を募集しています。

 平成二十三年度は、前年度に引き続き「きずな -生かせ いのちー」をテーマとしました。三月十一日、未曾有の災害・東日本大震災に、また度々の大型台風に襲われた日本社会では、復興に向けての連帯の輪が広がっています。日本漢字能力検定協会が公募した「今年の漢字」 にも「絆」が選ばれました。この字が選ばれたのは、災害で多くのものを失った悲しみから立ち直ろうとする被災者はじめ、多くの国民の前向きな気持ちの表れと思われます。自然の恐ろしさを目の当たりにして、命の大切さ、今ある命のありがたさ、人の絆の大切さを改めて知らされました。人を大切に、命を大切に、が人権の根幹です。

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「きずな」とは、人と人を結ぶものでもあり、この世界に存在するすべての生きとし生けるものをも結んでいるのです。今回は世界に網のように張りめぐらされた大切な「きずな」を通して命の尊さ、また個々の人権を守るかを題材に募集いたしました。
 本年度は、作文の部1,701点、ポスターの部278点、計1,979点にものぼる多くの作品が寄せられ、一般・高校生・中学生以下の三部門で、それぞれに審査いたしました。お寄せいただいた作品は、現代の社会事象を反映した作品が多く応募されました。応募者の大半が中高生です。それぞれの問題について良く学習されており、人権について真剣に考えておられることが伺えました。彼らは自身の体験や身近な問題を取り上げ、将来の展望を若者らしい素直な心を持って作品を応募しており、審査する者に感動や共感を与える作品が多くありました。
 これからも、この人権啓発作品の募集によって、青少年から大人にいたるまであらゆる年代で人権について考える機会の一助になっていただければ幸甚です。 宗団といたしましても、より充実した人権啓発活動を推進し、引き続き広く人権意識の高揚を図っていく所存です。
 最後になりましたが、ご協力いただきました各位、学校関係者、作品選考委員の皆さまに厚くお礼申し上げます。        合掌
 

 高野山真言宗宗務総長

      総本山金剛峯寺執行長
                 庄野 光昭
 
      本多碩峯 参与 770001-42288  

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