昨2019年、秋田市内で“伝説の道路標識”もしくは“幻の道路標識”を発見した。
全国で1000本ほどしかなく、うち140本は東京都内にあるという、規制標識の1つ。
「徐行」標識である。
昨年見つけたものは、2017年に登場した「SLOW」の英字併記の新しいタイプ。
手形山の狭い道に、道路管理者である秋田市が1枚だけ、2017年(あるいは2017年度)に設置したものであった。
厳密には、徐行区間の長さが分かるよう、補助標識なども設置しなければならないが、なかった。全国的にあいまいにされることが多いようだ。
その後、秋田県庁正庁舎【2021年4月11日訂正】本庁舎正面にも「徐行」があるのに気付いた。以前は旧タイプで、2017年夏から2018年夏の間にSLOW入りに更新された(設置年シールなし)が、公道ではないから参考まで。
秋田の公道上で、手形山のほかに徐行標識ってあるのだろうか、ないかもしれないと漠然と思っていた。先週、車両基地へ新型気動車を見に行った時のこと…
秋田市牛島、牛島小学校前の「牛島学園通り」から、交わる住宅街の道路を見通すと、
「徐行」じゃありません?
よく見ると、
奥(写真左下)にも「徐行」!
SLOWなしで、色あせた古い「徐行」が2つもあった!!
近くへ行ってみた。
大通りから60メートルほどの酒屋さんの角に1枚。
裏が見えている三角の標識は、交わる道向けの「止まれ」
【22日補足・酒店前の止まれは、丁字路突き当りの正面に設置された形。交わる道から来ると、真正面に止まれが見える。さらに停止線よりだいぶ手前右側の電柱にも設置されている。柱の設置位置の都合で珍しい設置法になったと思われるが、道路の規模にしては厳重。でも標識は古い。】
そこから製菓工場を過ぎて90メートルの曲がり角、民家の前に1枚。写真撮影がはばかられるほど、民家の玄関の真ん前。酒屋の前のものより退色が激しい。
どちらの徐行にも、補助標識はなく、裏面の管理用や設置年のシールもなし。
反対方向や交わる道など、確認した限りでは、このほかには「徐行」はなかった。
したがって、公安委員会(秋田県警)、道路管理者(秋田市)のどちらが設置したのかは分からない。でも「止まれ」と設置方法や色あせ具合が同じだから、県警っぽい雰囲気がする。
どこにでもありそうな生活道路のたたずまい
ここでも、徐行区間の定義があいまいにされてしまっているから、徐行しなければならない理由が分からない。
道路の環境を見てみる。
この通りには、何本かの細い道が交わっているが、行き止まりが多い。葉脈のような配置。いずれも交わる道側に「止まれ」が設置。
※「徐行」標識は、優先道路と交わる道であることを示す(設置された側が非優先)意図でも設置されるが、その場合は「前方優先道路」の補助標識が必須だし、ここでは交わる道側が「止まれ」なのだから、その意味で設置されているのではないことになる。
そして、2枚目の徐行から100メートル強直進すると、猿田川に突き当たる。
したがって、この道路を抜け道として使う車は、少なそう。※川より手前にある、行き止まりでない道へ曲がれば、橋を渡るなど抜けることは可能。
道幅は広くはないが、極端に狭いとか極端に交通量が多いというほどではない。小学校の近くではあるが、多くの児童が通る主要通学路ではないと思う。1本隣を並行する道も、この道と同じような環境なのに徐行ではない。やはり、この道の一部だけ、片方向だけに設置される理由が見当たらない。
強いて挙げれば、この道の一部が、1982年頃に秋田市が定めたジョギングコースになっている。
牛島小学校のほうから来て、2枚の徐行の間でこの道に出て、大通りへ出るコース。
逆方向。電柱の裏向きが「徐行」、突き当りが学園通り
酒店前の「徐行」の少し大通り寄り(写真や走者の視点では先)に「500m」地点の薄れた表示板がある。民家の敷地から生えている。
ジョギングコース中では比較的通行量が多い道なので、大通りから入ってくる車への注意喚起のために徐行規制をしたのかとも思うが、だったら大通りに入ってすぐの所にも(そして逆向きにも)設置するべきだろう。本来はあったのかもしれないけど。
結局、分からない。
ところで、「徐行」とはどのくらいの速度で通ればいいのか。
道路交通法では「車両等が直ちに停止することができるような速度で進行すること」とされている。1978年の警察庁課長の国会発言では「時速4、5キロぐらい」と例示したとのこと。
この道路の状態からして、標識がなければそこまで減速する車はいないだろう。標識があっても同じかも…
最近、全国的に「ゾーン30」が増えている。
秋田県警でもそうだが、秋田市内では、路面標示と小さな標識を設置しただけの、“お手軽ゾーン30”がほとんどのように思えてならない。
実は、この道路と並行する道は、ゾーン30に指定されていた。そちらのほうが牛島小学校に近いので、牛島小周辺がゾーン30に指定され、この道はギリギリ範囲外なのだろう。
でも、ゾーン30なら時速30キロ出せる。こっちの道(の一部区間、片方向のみ)のほうが、いっそう減速して通行しなければならないことになる。
ほかにも、住宅地などどこかに、幻の標識「徐行」がひっそりとたたずんでいるのかもしれない。→以前から存在を知っていて忘れていた「徐行」があった。
全国で1000本ほどしかなく、うち140本は東京都内にあるという、規制標識の1つ。
「徐行」標識である。
昨年見つけたものは、2017年に登場した「SLOW」の英字併記の新しいタイプ。
手形山の狭い道に、道路管理者である秋田市が1枚だけ、2017年(あるいは2017年度)に設置したものであった。
厳密には、徐行区間の長さが分かるよう、補助標識なども設置しなければならないが、なかった。全国的にあいまいにされることが多いようだ。
その後、秋田県庁
秋田の公道上で、手形山のほかに徐行標識ってあるのだろうか、ないかもしれないと漠然と思っていた。先週、車両基地へ新型気動車を見に行った時のこと…
秋田市牛島、牛島小学校前の「牛島学園通り」から、交わる住宅街の道路を見通すと、
「徐行」じゃありません?
よく見ると、
奥(写真左下)にも「徐行」!
SLOWなしで、色あせた古い「徐行」が2つもあった!!
近くへ行ってみた。
大通りから60メートルほどの酒屋さんの角に1枚。
裏が見えている三角の標識は、交わる道向けの「止まれ」
【22日補足・酒店前の止まれは、丁字路突き当りの正面に設置された形。交わる道から来ると、真正面に止まれが見える。さらに停止線よりだいぶ手前右側の電柱にも設置されている。柱の設置位置の都合で珍しい設置法になったと思われるが、道路の規模にしては厳重。でも標識は古い。】
そこから製菓工場を過ぎて90メートルの曲がり角、民家の前に1枚。写真撮影がはばかられるほど、民家の玄関の真ん前。酒屋の前のものより退色が激しい。
どちらの徐行にも、補助標識はなく、裏面の管理用や設置年のシールもなし。
反対方向や交わる道など、確認した限りでは、このほかには「徐行」はなかった。
したがって、公安委員会(秋田県警)、道路管理者(秋田市)のどちらが設置したのかは分からない。でも「止まれ」と設置方法や色あせ具合が同じだから、県警っぽい雰囲気がする。
どこにでもありそうな生活道路のたたずまい
ここでも、徐行区間の定義があいまいにされてしまっているから、徐行しなければならない理由が分からない。
道路の環境を見てみる。
この通りには、何本かの細い道が交わっているが、行き止まりが多い。葉脈のような配置。いずれも交わる道側に「止まれ」が設置。
※「徐行」標識は、優先道路と交わる道であることを示す(設置された側が非優先)意図でも設置されるが、その場合は「前方優先道路」の補助標識が必須だし、ここでは交わる道側が「止まれ」なのだから、その意味で設置されているのではないことになる。
そして、2枚目の徐行から100メートル強直進すると、猿田川に突き当たる。
したがって、この道路を抜け道として使う車は、少なそう。※川より手前にある、行き止まりでない道へ曲がれば、橋を渡るなど抜けることは可能。
道幅は広くはないが、極端に狭いとか極端に交通量が多いというほどではない。小学校の近くではあるが、多くの児童が通る主要通学路ではないと思う。1本隣を並行する道も、この道と同じような環境なのに徐行ではない。やはり、この道の一部だけ、片方向だけに設置される理由が見当たらない。
強いて挙げれば、この道の一部が、1982年頃に秋田市が定めたジョギングコースになっている。
牛島小学校のほうから来て、2枚の徐行の間でこの道に出て、大通りへ出るコース。
逆方向。電柱の裏向きが「徐行」、突き当りが学園通り
酒店前の「徐行」の少し大通り寄り(写真や走者の視点では先)に「500m」地点の薄れた表示板がある。民家の敷地から生えている。
ジョギングコース中では比較的通行量が多い道なので、大通りから入ってくる車への注意喚起のために徐行規制をしたのかとも思うが、だったら大通りに入ってすぐの所にも(そして逆向きにも)設置するべきだろう。本来はあったのかもしれないけど。
結局、分からない。
ところで、「徐行」とはどのくらいの速度で通ればいいのか。
道路交通法では「車両等が直ちに停止することができるような速度で進行すること」とされている。1978年の警察庁課長の国会発言では「時速4、5キロぐらい」と例示したとのこと。
この道路の状態からして、標識がなければそこまで減速する車はいないだろう。標識があっても同じかも…
最近、全国的に「ゾーン30」が増えている。
秋田県警でもそうだが、秋田市内では、路面標示と小さな標識を設置しただけの、“お手軽ゾーン30”がほとんどのように思えてならない。
実は、この道路と並行する道は、ゾーン30に指定されていた。そちらのほうが牛島小学校に近いので、牛島小周辺がゾーン30に指定され、この道はギリギリ範囲外なのだろう。
でも、ゾーン30なら時速30キロ出せる。こっちの道(の一部区間、片方向のみ)のほうが、いっそう減速して通行しなければならないことになる。
ほかにも、住宅地などどこかに、幻の標識「徐行」がひっそりとたたずんでいるのかもしれない。→以前から存在を知っていて忘れていた「徐行」があった。
ただ古いと外している感じが。
あと仁井田の大野口から浄水場に行く道の途中にありましたが、すでに取り外してます。
市外だと昭和町の大豊小学校近く、神岡町の農村内にもあります。
その地区に南部公民館があるので思い出しましたが、コミセン空白地帯といわれた仁井田も中央会館がコミセンになりました。
仁井田地域センターが1982年に御野場の南地域センターに統合(現、ナンピア)となって以来です。
そして、密かにレア化しているのが学校近くの通学路標識と学童に注意の看板。後者はもう消滅してます。
前は市内でもあちこちで見たりして、中には可動幕もありましたが年々取り外されてきてほとんど見なくなりました。
いずれ、あまり意味がない徐行かもしれません。込み入った道路で、所々は抜け道になりそうな一帯なので、何らかの対策は必要だと思いますが。
そういえば、中央地区に多い、自転車歩行者専用に「規制区間内~」は見かけなかったような。同じ秋田中央署管内なのに。
仁井田コミセンは廃止された切上経由のルート近くですね。秋田蕗が植えられているそうで。
御野場と南部公民館(現・なんぴあ別館)に挟まれて、空白のままだったのでしょうか。
通学路標識も、残っていても古びたものばかりでしょうか。これからは、ゾーン30にすることで、はっきりと速度抑制と注意喚起をしていく方針でしょうか。
御野場の南自動車学校南側の橋の前。
狭いので徐行しないとリアルで事故ります。
仁井田大野のはポールのみあるのがまたなんとも。
もう付けないんでしょうか。
昨日は通学路が減ったと書きましたが警戒標識や特別標識が最低限なとこ以外かなり減ってる感があります。
エコアちゃんの水銀ゴミや折り畳み集積所のときに告ぐを減らしたりしたようにゾーン30や特定中型あたりでかなりリニューアルさせたようです。
ドラえもんの道具とかあればかなり古いのがみられる、のかな。
支柱に「秋田市」とあるので、道路管理者権限での設置。例によって補助標識なしですが、ここは理由や適用区間は理解できます。ただ片方向だけなのが、やや疑問。
ストリートビューはまだ10年に満たないわけで、もっと昔を同じようにして見られたらと、思ってしまいます。
新品2枚で。
意外にもあるのですね。
手形山みたいに新設されたりしてること考えると更にあるのかな。
ちなみにジョギングコース、仁井田は2019あたりに距離看板が外されました。
廃止されたのでしょうか。
となると、全国に1000枚しかないという徐行が、秋田市内に少なくとも6枚はあることになります。
秋田市が多いのか、あるいは実は全国的にひっそりと存在するものが多く、1000枚以上存在するのかもしれません。
秋田市のホームページには、ジョギングコースについて明確な紹介はなさそう。八橋運動公園内には新しそうな距離表示があります。
昔より衰退したのは確実で、各地域単位のコースは自然消滅していくのかもしれません。
今までは左右のみ通行可になってたものが、直進と右折のみの通行可に変わっていて、左側の公園寄りの道路には、自転車及び歩行者専用の標識と「軽車両を除く 7-9 14-16」の補助標識が付いていました。
これまでは直進した先が自転車及び歩行者専用道路だったのに、いつの間にか両方の道で立場が逆転されたと感じました。
壊れたものを以前と同じに交換するとか、地域内を一斉に交換するとかなら分かるけれど、そういうふうに部分的に以前と違うように交換してしまうことが、秋田(秋田中央警察署?)では多い気がします。
地元の人がそう要望したとかならまだしも、それにしても不可解な変更ということもあり、よく分かりません。
たまたま、きょう採り上げる標識は当地では、珍しくなくても異国からは何だろう❔な標識をしました。
鹿出現などを知らせる標識があるような類いのものです。
日本の動物注意も、標準の鹿でなく、タヌキなどバリエーションがあるらしいです。