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レア標識+英語入り

2019-04-13 21:01:12 | 秋田の季節・風景
秋田市内の久々に通る道路(手形山県営住宅の南側、蛇野へ下りる道の入口)にて。
これは!!
見慣れぬ道路標識。しかも新しい。

「徐行 SLOW」
「徐行」の規制標識。
運転免許証を持つ者なら、知っていなければならないし、施設構内の通路などではたまに見かけるが、公道上では絶対数が少なく、初めて見たかもしれない。
しかも、少しずつ増えている「止まれ STOP」と同時に登場した、英語併記版。
これは“伝説の(幻の)道路標識”かも。

それにしても、徐行の標識のイメージがおぼろげながら、それとはどこか違うような気もした。
それもそのはず。英字を入れた際、枠の赤い線の太さが細くなっていたのだった。
1辺80センチの標準サイズの板の場合、赤枠の幅が従来8センチだったのが、5センチに変わった。そうやって中央部の白い部分を広くしないと、英字が入らなかったようだ。
国土交通省ホームページより抜粋。色合いの違いは誤差でしょう
「止まれ」では、「STOP」が入った分「止まれ」の位置が上へ移動しただけで、他のデザインは変わっていない。

線が細くなって赤い面積が減り白が増え、英語も入ったせいか、戦後すぐの標識のような雰囲気が少し漂うような…あるいは非公式の“表示”っぽいような… でも、反射素材でまだピカピカの、現行の正式な道路標識です。


徐行の標識は、警察(公安委員会)と道路管理者のどちらでも設置できる。
これは、
支柱に「秋田市」(文字の向きがヘン?)
ここでは、道路管理者設置だった。

以前はどうだったか、Googleストリートビューを見ると、2015年10月まで「道路の整備を行っています」の看板が立っていて、一部は未舗装だった。徐行標識はなし。
現在は全区間舗装され、さらに沿道のかつて畑だった一部が月ぎめ駐車場になった。

英字入り標識は2017年度に登場したから、道路整備完成からしばらく経ってから、新たに設置されたと考えられる。ツイッターによれば、遅くとも昨2018年11月時点では既に設置されていた。
ちなみに、秋田県警の「止まれSTOP」は、2017年7月に初設置(参考記事)された。
【9月20日追記】徐行標識の裏面には、県警管轄の標識と同様に、設置業者名と設置年を記したシールが貼られていた(県警と同じ業者だから、市が指定したのではなく、単にいつものクセで貼ってしまったのか?)。「H29」=2017年だから、制定後早期に設置されたことになる。

この道路の反対向きには、対になる徐行標識は見当たらなかった(厳密には、徐行区間を示す補助標識を併設しないといけないらしいが、それもない。ただ、本件のように道路管理者が設置する時は、あいまいにされることもあるようだ)。
周辺の環境も踏まえると、交通量が多めで幅が広い県営住宅側から駐車場に入る車に対して、途中の狭い道での注意喚起のための徐行規制なのかもしれない。

英語併記を決めた時の警察庁の発表によれば、全国に「止まれ」は170万本あるのに対し、「徐行」はわずか1000本(うち東京都内に140本)。
“伝説の徐行標識”としても、大げさではなさそうだし、現時点では英語併記はかなりレアかも。

【2020年2月6日追記】公道ではないので厳密には異なるが、秋田市内の公的な目立つ場所に英語併記の徐行標識があった。
山王の県庁正庁舎【2021年4月11日訂正】本庁舎正面。前の県道(山王大通り)から庁舎敷地(車寄せ方向)へ入る車に向けて、道路際に以前からあった徐行が、英語併記に替わっていた。Googleストリートビューによれば2017年7月には古いもの、2018年7月には新しくなっていた。裏面のシールはなし。

※秋田市内でさらに徐行を2枚発見。英字なし。

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