広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

久々の地震

2022-03-18 22:26:20 | 地震
2022年3月16日23時35分頃(複数の地震が連続して発生したのかどうか、気象庁もまだ判断できていないようなので、あいまいにします。)、福島県沖を震源とするマグニチュード7.3、最大震度6強の地震が発生した。
秋田市では、久しぶりの大きな、そして気持ち悪い揺れの地震だった。震度4。

部屋を暗くして、寝床に入った直後。ボロ屋の窓ガラスがカタカタと音を立てた。小さな地震かと思ったが揺れは感じない。強風時も風向きによりそうなることがあるので、様子見。明かりを点けて、ヒモなどの揺れ具合を見れば分かったが、面倒なので。
カタカタは10~数十秒続き、今度は揺れだとはっきり分かる揺れが来た。それは震度2~3程度の揺れで、P波とS波なのかと思った。
この揺れもしばらく続いて、最初のカタカタから1分は経った頃。長い地震だと思いつつ、情報を調べようとスマホでYahoo!のトップページへアクセスしても、地震情報は出ていない。小さい地震だったのだと思いかけた時、3つ目の揺れが来た。前2つより大きい。
飛び起きてテレビを点けると、太平洋側を中心とした東北に緊急地震速報が出ている。テレビより遅れて、スマホにも緊急地震速報。
※この点については、今回、緊急地震速報が連続発生などで迷ったことと、秋田市の震度は速報放送・通知の対象かどうか微妙な震度だったことによるものでしょう。

はっきり横方向(東西方向?)と分かる、大きくて、周期の長い揺れ。それが長い時間、弱まることなく続く。
日本海中部地震(旧震度5)ほど激しくはなく、震度4と言われれば納得の強さであるが、ゆさゆさと揺れ、このまま続けばボロ屋は耐えきれずにミシッと壊れるのではないかとちょっと心配になった。
東日本大震災の時、東京の高層ビルが、長周期地震動によりずっと揺れ続けた映像が思い浮かんだ。
※東日本大震災は自宅では経験していないので、今回との比較はしません。

感覚としては3度目の大きい揺れは3分くらい続いた気がした。それもようやく収まって、テレビで津波は注意報レベルであること、その他差し当たって危険もなさそうなのを確認して、寝た。
秋田市の震度4の揺れだけでも、忘れかけていた地震の揺れの怖さを再認識させられた。【5月4日追記・棚などから物が落ちることはなかった。】


秋田市では、停電や断水もなく、食品やガソリンの買いだめなども起きていなそうで、翌日以降は平常の生活。
だいぶ減ったとはいえ、雪が多く積もった今冬の終わりの地震。揺れでなだれが生じたり、積雪により重さが増した家が倒壊したりしないか気になったが、秋田県内あるいは東北他県でも、そのようは話は幸いなかったようだ。
しかし太平洋側では、またも大きな被害が出てしまった。

大手企業だからなんとかなるだろうが、衝撃が大きいのが東北新幹線のダメージ。
白石蔵王駅手前を走行していた17両編成の「やまびこ223号(東京発仙台行き最終便)」のうち16両が脱線。その他、高架などの損傷も多い模様。
脱線現場は、白石蔵王駅の2キロ強手前、東北本線と交差する手前辺りらしい。ただ、時刻表では同列車は白石蔵王23時31分着/23時32分発。定刻ならば、白石蔵王発車後に地震に遭遇するはず。2~3分遅れていたのか。
車両(編成)は、こまち+はやぶさ連結状態での、やまびこ運用。前寄りがE6系「Z9」編成、後寄りが「H2」編成。はやぶさ側はE5系ではなく、JR北海道のH5系。H5系にも、仙台止まりやまびこ運用があり、それが終列車とは知らなかった。【19日追記・H5系のやまびこ運用は、223号が唯一とのこと。】

脱線対策もされていたのに脱線するとは、揺れの強さを思い知らされるが、駅近くでもともと減速できていたことも功を奏したと思う。もし、たくさんの新幹線が300km/h超で行き交う時に、同じ地震が起きていたら。もっと大変なことになっていたかもしれない。
その他、総合的に考えれば、津波がなく、子どもたちなど多くが寝静まった深夜に地震が起きたのは、不幸中の幸いとするべきかもしれない。



さて、東日本大震災などの時もそうだったが、当面、西から東北へ東北新幹線で来られなくなってしまった。新型コロナウイルス感染症で人の動きがいくぶん減っているとはいえ、年度またぎの時期なのに。減便や運休が続いていた、航空や高速バスが活躍する時ではあるが、転勤や入学で初めてその地に赴く人は鉄道でという人も多いかもしれない。

秋田新幹線が鉄道でのメインルートである、首都圏対秋田の移動も同様。しかし、直接被害があった太平洋側・フル規格区間でないためか、JR東日本ホームページでの説明は、分かりにくい場所に分かりにくく出ているので、以下にまとめておく。※3月18日現在。利用時は各自最新情報を確認してください。
・秋田新幹線は、減便して秋田~盛岡の折返し運転。おおむね2時間に1本、1日7往復。
盛岡より仙台・東京側の新幹線が止まっているのだから、そちら方面との行き来にはほぼ使えない。

こんな時こそ、新潟駅で乗り換える、羽越本線~上越新幹線回り(正確には白新線も経由)。
・酒田止まりの特急「いなほ」1往復を、秋田まで快速として延長運転。
今ダイヤ改正で、秋田に来なくなった5号・10号の復活(ゴールデンウイークには臨時特急として延長される予定になっている)。
「普通車全車自由席」とのことで、指定席も、延長快速区間では自由席として開放。
今改正で、この1往復は4両編成に減車されグリーン車がなくなっている。ネット上の情報では、臨時快速は7両編成のようなので、収容力を考慮して差し替えたのだろう。「普通車全車自由席」の言い回しからすれば、グリーン車開放はないでしょう。

・酒田止まり19時25分着「いなほ9号」に接続しない、酒田発19時08分普通秋田行きの発車を遅らせ、乗り換え可能に。
酒田周辺では、新潟支社・仙台支社・秋田支社が三すくみとなっているせいか、客にとって非常に“意地悪な”ダイヤ設定が散見される。例えば、秋田方面から「いなほ8号」で余目へ着く(12時09分)と、その6分前に陸羽西線新庄行きが出てしまっているとか(次は2時間後)。
その中では、英断か、というかこれは秋田支社だけの判断と権限で済むからか。
※秋田到着も20分程度遅れるはずなので、その間に発車してしまう奥羽南線や男鹿線への接続がどうなるかは不明。

安全に復旧を進めていただき、少しずつでも確実に鉄道での移動が元に戻ることを願います。


17日の朝、新聞にこんなチラシが折り込まれた。
部分
秋田駅ビルトピコ・アルスのチラシ。
片面は「駅弁味の陣 宴」。3月19~21日に、各地から40種類の駅弁を、新幹線などで輸送して販売する。昨年秋にやったのと同じだが、今回は秋田新幹線開業25周年記念の秋田単独開催のようだ。
前回はなかった、新潟の「えび千両ちらし」、直江津の「にしんめし」「さけめし」も(チラシ未掲載だが「鱈めし」も)来る。

裏面は、
「東京・下町の人気スイーツを新幹線で直送、販売!」
3月25日から27日まで、日替わりで2商品ずつ、16時から販売。
ゲリラ的にNewDaysで宣伝もろくにせずやっているのの、トピコ版。
NewDaysでも売られた「御菓子司 中里」のセットや、あの柴又「高木屋老舗 草だんご」。
直前に売られることを知りながら、都合で買うことができなかった草だんご。その後、ろくに告知もされないので、今週は何が売られるのかと、何度、中央改札口まで足を運び、何度肩を落としたことだろう。それがやっと再び秋田へ!!

と、駅弁と草だんごに胸を踊らせかけた。しかし、それとほぼ同時にテレビで流れていたのは、東北新幹線の脱線。あれでは無理だ。
トピコのホームページを見ると、この2つのイベントは中止でなく「延期」と告知され、日程が決まり次第お知らせするとなっていた。それでは、復旧と復興と、輸送販売を待つことにしよう。

秋田新幹線は3月22日に開業25周年を迎え、19日からその記念行事がいくつも企画されていた。その多くも中止になってしまった。


【2022年3月22日追記・電力について】週明けになっても、被災地の石炭火力発電所が停止しており、気温低下による暖房の電力需要が増加しているため、政府は東京電力と東北電力管内に「電力需給逼迫警報」を出して、節電を呼びかけている。
東日本大震災後の寒さと計画停電が思い浮かぶ。

これを受けて、家庭や企業・店舗のほか、テレビ局ではスタジオの照明を暗くして放送している。ただ、ネットでの呼びかけが足りないように感じてならない。
ポータルサイトを見ても、ニューストピックスの中に項目はあるが目立たない。地震発生直後の震度や津波情報のように、画面上部に目立つように表示することもできるだろうし、呼びかけるエリアメールを送信することもできるだろう。自分は新電力会社に切り替えたから、節電は無関係だと勘違いしている人もいるかもしれない。

ということで、節電協力を口実に、ブログ更新がちょっと間があきます。


【4月13日追記】東北新幹線は、最後まで不通だった福島~仙台も復旧し、4月14日・木曜日から全線で運転再開(減便・減速ダイヤ)。
輸送販売は完全復旧後だろうと思いきや、早々に実施されることになった。ただし、地震前に予定されていたものとは内容が異なる。秋田に運ばれるものを抜粋。
・上野 みはし あんみつと高木屋老舗 草だんごを、14日または15日に盛岡駅、秋田駅、仙台駅のNewDaysで販売。
ついに草だんごと思いきや、草だんごは仙台のみ。また振られた。

・秋田駅「こまち苑」で16、17日に駅弁販売。詳細不明。
【15日追記・ネットにはそれ以上の情報はなく、こまち苑店舗前に販売商品の写真・名前入り(駅・メーカー名なし)ポスターが出ていたので転記】
東北福興弁当、牛肉どまん中、しらす弁当(大船と思われる)、深川めし、炭火焼風牛タン弁当、そば屋の天むす(小淵沢と思われる)。
両日とも11時40分頃から販売。


【4月28日追記・秋田での輸送販売の5月開催決定】5月13日・金曜日から通常ダイヤでの運行になり、完全復活
珍しく、4月28日付でJR東日本秋田支社、JR東日本クロスステーション、秋田ステーションビルによるJR東日本グループニュース(プレスリリース)、「『はこビュン』を活用してスイーツや駅弁を新幹線で秋田にお届け! 都内有名店舗の商品を数量限定でトピコ1階特設会場にて販売します。」が掲載。5月に仕切り直して開催されることになった。
駅弁は5月13日(金)~15日(日)の3日間の11時から。
「東京下町スイーツフェア」が5月27日(金)~29日(日)の3日間の16時から。「一例」として3点だけ紹介されているが、草だんごはない。どうなるか【下参照】。
【5月4日追記】トピコのサイトに4月28日付で販売商品など詳細が掲載された。今回は早い対応。
駅弁は40種。3月19~21日の折込チラシに載っていた商品は、すべて販売されそう。→買った商品
スイーツは3月25~27日と同一ラインナップで、日替わりで毎日2品=計6品。どれが何日目に売られるかの順番も変わらず、高木屋老舗草だんごは5月27日。→ついに購入できた

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6 コメント

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寝られたのが凄い (FMEN)
2022-03-18 22:40:19
体がゆすられて不安定なのか、寝られずずっと特番追ってました。
拙ログに記録しましたが見たこと無いACや新幹線情報に注目してました。

あけぼのや北斗星に使える車が残っていたら、あけぼのやゆうづるやはつかりの臨時運行ができたのでしょうが。
仙台支社では代替列車がキハ110で代用されたりと、今回はかなり繰りが悪いみたいです。
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気持ち悪い揺れと言いながら (taic02)
2022-03-18 23:14:53
たしかに寝付きは良かった。最近お疲れ気味でしたので。不安をスマホの緊急地震速報に託して、眠ることができたのでしょう。
長距離輸送がほぼすべて新幹線にシフトした今だからこその状況になっていますね。今回は在来線は軽微な被害で済んだようなので、箱と人があれば、もう少しは柔軟な対応ができたかもしれません。
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Unknown (とき)
2022-03-20 17:15:08
久しぶりに大きな地震に驚きました。
駅弁フェアもですが、こまち25周年関連も延期になったみたいです。サタナビ!たまたま観て知った情報です。

鉄道は太平洋ルートが復旧するまでが大変ですね。日本海ルートや夜行バス、飛行機に流れるでしょうけれど、進学就職で引っ越す方たちは大変だと思います。
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忘れかけた頃 (taic02)
2022-03-20 18:10:36
忘れていたつもりはなかったですが、地震への備えは忘れられないと思い知らされました。
岩手などは地震後にたくさん雪が積もり、また大変になっているようですが、秋田市はそれもなく何よりです。

新幹線の全通は相当かかるとのこと。遅れてもお祝いできる日が来ることを願います。
帰省と違って、そこの地理に不慣れな人たちの移動シーズンなわけで、感覚が分からず戸惑っている人たちが多いのではないかと思います。
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バックアップは大事 (あんなか)
2022-03-23 20:20:13
東北新幹線復旧は4月20日を目指すとのことで
長期間になりそうです。
太平洋側の火力発電停止による節電要請もありました。
秋田は影響が無かったのですが武蔵新城辺りでは数秒ほどの停電がチラホラあったようです。
電力については秋田火力発電所と酒田共同火力発電所が廃止されますが
昨今の事情では全廃せず非常時に動かすべくメンテした方が良いような気がします。
東北の日本海側の火力は全部潰して太平洋側は老朽化しても残す姿勢を感じます。
鉄道も羽越線をバックアップ線としてもっと整備した方が良いかと。
どうも日本は(秋田も)明日の100円より今日の1円と近眼的に見て大損、大被害を被るパターンが多い様な。
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学習しない (taic02)
2022-03-23 23:24:19
自分たちも偉そうには言えませんが、誰もが東日本大震災の経験、苦労、つらさをほとんど忘れてしまっているのかもしません。
発電は再生可能エネルギー、温暖化、原子力がからみあっているし、鉄道も整備新幹線あるいは高速道整備など、それぞれが目先しか見てないように思えます。
遠くないうちに「次」が来てしまうでしょうから、備えてほしいものです。
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