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きみまち阪 黄色標識とニューバンビ

2021-07-07 23:34:04 | 秋田のいろいろ
3月の能代市二ツ井(前回)の続き。今回で終わりです。
初回で取り上げた、きみまち阪の「道の駅ふたつい きみまちの里」周辺のこと。
【8日訂正・初回アップ時「きみまち坂」としてしまっていたのを「きみまち“阪”」に訂正します。】

トンネルを抜けて道の駅ふたついにたどり着く直前の車道に、ヘンな道路標識、いや“道路標識もどき”があった。
初めて見る
黄色い三角(厳密には五角形)に、自転車と歩行者。
これの青いのなら「横断歩道・自転車横断帯」、警察が設置する「指示標識」。秋田県内ではさほど見ないけど。
国土交通省「道路標識一覧」より抜粋
それを黄色くしたものだが、路面のラインを模したと思われる線が少なくて、余白(余黄)が多い。

黄色い標識といえば、道路管理者が設置する「警戒標識」のくくり。でも、警戒標識はすべてひし形。これは正式な道路標識ではないことになろう。
そう思えば、一般的な警戒標識とは黄色みが少し異なって、若干オレンジ色っぽいかも。

設置環境。標識本体の下に「補助標識」としていいのだろうか、縦書きで「歩道注意」。
背後は歩道橋の階段

Googleストリートビューより。道の駅からトンネル方向
トンネルに続くカーブの手前に、歩道橋の下をくぐって道路沿いの建物へ出入りする曲がり角が2つあり、1本ずつ設置されている。※1つの角の左右のように見えるが、隣り合った別々の角、それぞれの左側に立っている。
歩道を横切って民地へ入るのだから、横断歩道ではない。カーブや歩道橋の脚により、運転者から歩行者自転車が見えづらいまたは注意が薄れるので、注意喚起のためだろう。

横断歩道ではないから、横断歩道の青い標識は設置できない。秋田県警管轄の道路標識ならばある、裏面の設置年や業者を示すシールもない。
道路管理者、ここは県道だから秋田県山本地域振興局建設部が、考案して設置したのだと考える。警察管轄の青い標識を設置するわけにはいかないから、形とデザインだけ転用し、道路管理者に権限がある警戒標識を模して黄色にした、特注の「標識風看板」といったところではないだろうか。
路面をカラー舗装するという手段もある。雪が積もれば分からなくなってしまうものの、歩/車双方の注意喚起になるし、やってはいかがでしょう。


そんな看板を見ながら車が入る先。そのうち1つは、今は一般車は通らなくなってしまったようだ。最後にその話。
あまり来たことがなかったきみまち阪。沿道には公園と道の駅しかないと思っていたが、そうでもなく、いくつかの店などがあったのが意外だった。県道のトンネルを抜けて、(川側移転後の新しい)道の駅が見える手前一帯。
横断歩道橋のところ=道の駅直前に位置する。
左奥は道の駅
平べったい新しくはない建物。使われていない雰囲気で、看板は残っていた。
歩道橋下から入ったところには、
「きみまちホール」
その左側面は、
左が米代川、背後が道の駅の側面
上にボウリングのピンが載っていて、看板は、
「レジャーセンター ニューバンビ」

「カラオケ ボウリング」「アミューズメントステーションOTTO」「YA-YA DINING」
こんなものがここにあったのか。
調べても分からなかったが、建物全体やニューバンビのロゴからすれば、明らかに道の駅(初代)より古く、昭和40年代築だろうか。まずはきみまち阪にボウリング場があったことに驚いた。
一方、OTTOやYA-YA DININGの看板は新しい。YA-YA DININGは、秋田市内でなじみがある。ここのような「YA-YA DINING」という名前の店は今はなくなったようで、現在はコンセプトを分けた「YA-YAなんとか」やまったく別名の飲食店をいくつも運営しているようだ。

ヤヤダイニングが二ツ井にあることにも驚いたが、実はあって当然だった。
運営会社は「YA-YA DINING GROUP 株式会社フード・ボックス」というもので、公式サイトによれば本社所在地は能代市二ツ井字三千苅、二ツ井駅近く。ただし、社屋のようなものはなさそうで、別に「秋田本部」が秋田市のエリアなかいちにある。
沿革によれば、2004年8月に二ツ井でYA-YAダイニングを開いたのが最初のようで、意外に新しい。きみまち阪の店が1号店なのだろうか。
新しくなった後の、道の駅ふたついの飲食店の運営もしている。

2012年撮影Googleストリートビューより
上の画像、左がニューバンビ、右が旧・道の駅。ほぼ向かい合っていた。

少ないネット上の情報では、
・「きみまちホール」は貸し切り用の大ホール。
・パチンコ店「ニューバンビ 二ツ井店」もあり2010年5月まで営業?
※同経営で二ツ井や三種町鹿渡に「バンビ」「バンビセゾン 鹿渡店」もあったそうだが、今は閉店。
・2010年時点では、ダイニング、ボウリング場も営業。
・2012年2月時点では、ボウリング場は閉鎖済み、ダイニングは営業。
といった程度。

地元で問題になっているのかどうか知らないが、このままでは「廃墟」になってしまいそう。
風光明媚な観光地きみまち阪、しかも道の駅の隣にこんなボロっちい建物があるのは残念。

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6 コメント

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さすがの着眼 (FMEN)
2021-07-07 23:49:48
標識と廃墟は街好きの道をきわめるなら必ず気にします。
アメリカっぽい標識なんですぐ浮かびます。
きみまち3大廃墟のうち、ホテルパジャマと自動車学校とコレでしたが前者2つは高速道路工事で綺麗にされました。
それにしてもピンが立ちっぱなしな廃墟もめずらしいです。
金満ビルは改築中ですし。
昔はCMを流していたようで、You Tubeに出ていたことがあります。
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世俗的 (taic02)
2021-07-09 23:14:02
きみまち阪のロマンチックな名前に似合わず、なかなか世俗的な場所だったみたいですね…
一瞬、現役のボウリング場かと思いました。あの位置ならば、倒壊しても危険がないということなのか。
あと、ダイニングの運営会社は存続しているのに、その廃止店舗看板が残っているわけで、撤去できない事情でもあるのでしょうか。保戸野桜町のくらた跡じゃないですが、会社のイメージ的には良くはないでしょう。
返信する
旧国道沿い (ttkodt)
2021-07-10 21:07:32
きみまち阪周辺の旧国道沿いはこの記事で紹介されている交差点からきみまち阪のところのトンネルまで廃墟ばかりですね。きみまち阪の真ん前にあった旅館や骨とう品店も廃墟と化して久しいですし、ただ、二ツ井バイパスの自動車専用道路化の際に歩道橋も撤去されるでしょうから何かするとしても撤去と同時期じゃないでしょうか。
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いつまで残るか (taic02)
2021-07-11 00:00:22
ほかにも建物があったのが意外でしたが、ひときわ異彩を放つのがこれでした。
所有権がどうなっているのか、事故やトラブルにならず、きれいな景観になるといいのですが。
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珍しい標識  (もののはじめのiina)
2021-09-10 09:05:16
目立つように黄を使った標識に替えたのですね ❔
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道路管理者の権限 (taic02)
2021-09-10 23:54:14
目立たせる意図もあったかもしれません。
しかしそれ以前に、これを設置した道路管理者には、青い標識を設置する権限がなく、やむなく黄色くしたという事情のほうが先だと思います。
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