広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

大学病院前のモミジバフウ

2017-10-29 23:22:29 | 秋田の季節・風景
今のところあまり寒くないような気もするけれど、10月も末となって秋田市は市街地でも紅葉の盛り。
今年もケヤキもイチョウもツタもいつものように美しく、遠出などしなくても紅葉を楽しめるのだけど、それをしのぐ(というか違った意味で美しい)紅葉に出会って、目と心を奪われた。

秋田駅から北東へ2キロ、秋田大学医学部附属病院。その正面から真南へ向かう市道の500メートルほどの区間は、1車線ずつながら広い道路。特に道路の愛称はない。
西を並走する県道41号線(横金線)より以前から広い道路ができている(医学部がここにできた時から?)が、南端の「大学病院入口」交差点の先は歩道もない狭い道で、今となっては中途半端な道かも。
※過去にこの辺りの交差点の名称バス停「谷内佐渡」について取り上げています。

僕はこの辺にはほとんど用はないものの、年に何度かは通っている。だけど、秋に通ったことは今までなかったようだ。先日(10月20日頃)通ったら、これまで見たことがない美しい光景が広がっていた。
街路樹が紅葉している!
他の紅葉でも同じですが、天候・日当たりやカメラの機種・設定によって、見え方・写真写りはだいぶ異なります。この記事では、複数の条件で撮影しています。
真っ赤
街路樹があったのはなんとなく印象があったけれど、樹種までは気に留めていなかった。
大ぶりな木がたくさん並んで、同じ鮮やかな赤い色で揃って紅葉するのは初めて見た。ケヤキやイチョウや桜とは違う味わいの紅葉だ。
5つに裂けた葉
この木なんの木気になる木。
樹形と葉の形からすれば、プラタナスか? でも、プラタナスは黄色く黄葉する(それ以前に虫にやられる)し、独特の質感の幹がこれとは違う。
じゃあ、モミジとかカエデか? 葉の形は似ているけれど、それ以外は全体的にだいぶ雰囲気が違う。
葉はモミジよりは厚手で光沢感が少しあるし、樹皮は縦に凹凸(垂直方向の筋)がある。
ダイナミックで大きくなりそうな木
帰ってから調べたら「モミジバフウ」のようだ。
名前は聞いたことがあるし、どこかで実物も見た気がするけれど、ここにこんなにたくさん植えられていたとは!

プラタナス(というのは総称)の1つに「モミジバスズカケノキ」があるように、モミジ・カエデの近縁種でなくても、葉の形が似ている種に「モミジ(バ)」が命名されることはある。
モミジバフウも、モミジとは遠い「フウ」という植物の仲間なのだけど、その「フウ」は漢字で「楓」。つまり訓読みすれば「かえで」。モミジバフウを漢字表記すれば「紅葉葉楓」なのに、モミジやカエデではないという、なんともまぎらわしい和名である。

フウ類は日本には自生せず、モミジバフウはアメリカ大陸原産、葉の裂け目が少ないフウは中国・台湾原産で、それぞれ移入されて公園や街路樹に植えられているとのこと。
そう言われれば、どこか大陸的な雰囲気がする並木道かもしれない。

1週間後・先週末には、より真っ赤になった。通りの中でも場所によって差はあるものの、先週末時点ではおおむね紅葉の最盛期。
大学病院寄りはまさに真っ赤

信号機が埋もれる

歩道上空も真っ赤
場所や木によっては、少し遅いものがあり、緑や黄色のグラデーションが見られるところもある。
 

南端「大学病院入口」交差点
雨が降った今日以降は、どんどん散ってしまいそう。

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