広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

いつまで広告?

2017-10-26 21:13:31 | 秋田のいろいろ
秋田市が秋田中央交通に委託して運行している「秋田市中心市街地循環バス・ぐるる」。
※中央交通が主体となって自主的に運行しているものではなく、税金も投入されている。

その2台の専用車両は、最近はこんな姿。
835。ねんりんピック開催期間中のため、珍しく立ち客がたくさん

834
中ドアに、写真のようなものがある。「あきた元気祭り・千秋花火」というイベントの広告である。
このイベントは、2015年から毎年9月の3連休の土曜日に、秋田市広小路周辺で開催されており、昼からのイベント全体が「あきた元気祭り」、メインイベントが夜の「千秋花火」。行政・企業・団体などではなく、市民有志が協賛金を募って開催している。

個人的には、当日昼から花火打ち上げ場所の千秋公園二の丸が立ち入り禁止になること、夜は広小路が通行止めになることで、観光客や車・バス利用者への影響がなくはないわけであり、また、伝統行事でもないのに毎年同じこと、肌寒い時期に花火をやるのは…という気がしなくもない。報道によれば、3回目の今年は協賛金の集まりが鈍かったとも。
イベント内容や開催時期を見直すことがあってもいいのではないだろうか。全否定はしないし、勝手な意見ですが。

バスへの広告掲出は今年が初めて。8月下旬辺りから掲出。予備車扱い(のわりにはしょっちゅう走る)で一般塗装の日野リエッセ129にはなし。
秋田市中心市街地で行うイベントの告知を、そこを巡回するバスに出すというのは、理にかなっている。
また、この車両の中ドアは、引き戸でなくガラス部分が多い折り戸だから、デザインや貼付作業の制約が少なくがやりやすいということもあったかもしれない。なお、ガラスには車内向けに「内側に開くので注意」の旨の注記や、下側は目隠しの意図か青緑色に着色されている(この記事参照)が、広告は外側から貼られているようで、影響なし。

印刷したシールを貼っていて、2枚に分かれた折り戸のガラス分のほか、ガラス周囲の枠部分にも貼られている。
834 835
ぱっと見て、2台で写真の色合いが違う。文字は同じ。
写真を見比べると、どちらも広小路のお堀で行われた仕掛け花火やナイアガラのようで、2台でその撮影タイミングが異なる(835のほうがカラフル)が、アングル・構図はほぼ同じ。
おそらくキャッスルホテルの上の階(低層棟の屋上であるビアガーデンとか?)から撮影している。右下に点々とあるのが、見物客の頭。

下に大きな文字で「千秋花火」とあるのが目につく。
秋田市の人ならそう読めるけれど、文字の配置のせいで、よその人は“縦読み”して「秋火千花」と読むかも。
「会場へはバスをご利用ください」とあるけれど、会場近くの市街地でそう言われても、あまり意味がないような。
文字は、途切れるのを嫌ったのか、ガラス部分にだけ表示され、枠部分にはかかっていない。ただし、「10:00~19:00」の「~(チルダ)」だけ、横長になって枠部分に記されている。


このイベントは、9月16日開催。その広告のことを今さら話題にするなんて遅いと思われるかもしれないが、実際のバス自体が10月25日時点でも、広告は掲出されたまま。これはいかがなものか。
バス会社としては、広告の契約期間や車両整備の日程などの制約があるのだろうし、所定の広告費さえ払ってもらえば、内容に関わらず契約満了日まで掲出し続けるのが筋かもしれない。

直ちにはがせと言うつもりはない。相応の費用を払っているのだろうし。
「会場へはバスをご利用ください」の辺りを、「無事終了。ご協力ありがとうございました」とか「来年またお会いしましょう。募金先は…」と重ね貼りすれば、さらなる宣伝効果も期待できる。
終わって1か月以上もこのままなのは、もったいない。


ところで、このシールは、透けて向こうが見える(かつての秋田市営バスのような)ものではなく、単なるシール。ラッピングバス用の車体に貼るのと同じものかもしれない。
したがって、車内側から見ると白いだけで、車内がわずかに暗くなった気もする。外の明るさによっては、鏡像で写真や文字がうっすら透けて見える。

乗車した時、ドアのガラスに円形のエビのようなものが描かれているの発見。
この車には、前所有者の小田急バスで貼られた深大寺のだるまさんシールはあったけれど、そんなような何かのシールかと、よく見ると…
ここを裏から見ていた
「あきた元気祭り」の「あ」の前にあるもの、
公式ホームページより
ロゴマークが、透けて見えていたのだった。
赤い円の右下を、御隅櫓の白いシルエットで抜いたデザインだけど、赤い部分が背を丸めたエビ(かっぱえびせんの袋なんかの)みたいな色と形でしょ。


ところで、青空に白い雲が浮かぶ834の車体。屋根部分は、
こうなっていた!


【12月17日追記】結局、広告がはがされたのは834が11月23~25日の間(22日は掲出を確認、26日に掲出なしで運行を確認)、835に至っては12月13~16日の間(同様に確認)だった。
【2018年9月15日追記】翌2018年も花火大会は実施されたが、バスの広告はなかった。なお、2017年も2018年も、企業としての秋田中央交通は花火大会の協賛・支援団体に名を連ねている。

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