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キャッスル裏も斜め横断化

2024-07-25 22:45:40 | 秋田のいろいろ
秋田市中通一丁目、秋田キャッスルホテルの裏(南東)&エリアなかいち裏(西)にある交差点。
昔は、西行き一方通行の仲小路と、南北方向の道が交わる小さな交差点だった。2007年に交差点北に並走する形で、秋田中央道路地下トンネルからの出口(中央街区ランプ)ができて、五差路のような形式になって、道幅も広くなった。さらに、仲小路を分断して「エリアなかいち」ができ(2010年着工時から)て、交差点から東側の仲小路がなくなったので、現在は丁字路っぽく見えるが、実態は“四差路”。
東側から。向かいの狭い道が仲小路・右がキャッスル
2010年の記事などでも取り上げたが、トンネル出口ができて以降、東西方向の横断歩道は、交差点南側のみとなった。しかも信号待ちが長い上、横断距離が長く(10m超)て横断しづらくなってしまった。
仲小路を渡る短い横断歩道が交差点西側にあるので、交差点全体でみれば(2辺の長さがだいぶ違う)L字型の配置。
南西から。奥が広小路・千秋公園、右がなかいち
当初は、車両用信号機と同時に、同じ方向の歩行者用も青になっていた。2013年に信号のサイクル(現示階梯)が変更され、すべての歩行者用信号が青になり、すべての横断歩道を横断できるタイミングができた(歩車分離とも言えるが、仲小路側は車両用と同時に青になるタイミングも)。しかし、斜め横断はできないことになっていたので、L字に渡らないといけない。柵があることと道幅を考えると、白線を無視して斜め横断するには、少々気が引けていた。

ところが最近、交差点北西と南東の信号柱に、
歩行者用信号機が増設され、「斜め横断専用」表示板が設置
キャッスル側、北西角では、
角の柵が短くなって、縁石が撤去。コーンを仮設中
別に白線(道路標示)を引く工事も発注されているが、今週初め時点では未施工。
L字に斜辺が加わって、横断歩道が直角三角形になり、斜め横断ができるようになる。竿燈前までには供用開始かな?【27日追記】27日には、白線が引かれ、信号機のカバーが外され、斜め横断が始まっていた。斜め横断する人も少なくないようで良かったが、歩行者・車とも信号誤認には注意。
【27日画像追加】北西角から

秋田県警では、既存交差点を斜め横断できるようにする、スクランブル化を時たま実施する。秋田市内では、2020年にもあった
キャッスルホテルの北東・広小路側の丁字路では、2014年に、今回と同様に、横断歩道をL字から二等辺三角形にして、斜め横断できるようになった。こういうのを「スクランブル交差点」と呼んでいいのか分からないので、当時の記事では「半スクランブル」という言葉を作ってみた。この時は信号機増設はなく、既存信号機の向きを若干変えて済ませている。

秋田県警では、スクランブル化しても、斜め横断用の信号機を設置しないことが多い。視認性や誤認の点で、どうなんだろうと感じるケースもある。また、音響式信号機のスピーカーを増設することもなく、キャッスル裏でも同様の対応。
数少ない斜め横断専用信号機があるのは、秋田駅近くの「久保田町」と「市民市場入口」交差点。2018年のスクランブル化で、少し遅れて信号機が増設されていた。
久保田町
現在、歩行者用信号機は、経過時間表示(待ち時間表示)付きに交換(前の信号機は手形の押ボタン式へ転用されたはず?)されているが、表示板は2018年からのもので、「スクランブル用」と表記。
当時の記事で、「スクランブル用」という言い回しに苦言を呈した。「斜め横断できる交差点」のことを「スクランブル交差点」というのは常識だが、「斜め横断する」ことを「スクランブルする」とは(通じなくはないが)まず言わない。
それ以前に、「道路交通法施行規則」別記様式第一の二や警察庁「交通規制基準」では、斜め横断用信号機には「斜め横断専用」としか標示(表示)できないように読める。
秋田県では、「スクランブル用」という独自のヘンな表示が増えていくのではと危惧していたが、考え直してくれたようだ。

そういえば、秋田放送前の「秋田駅前」交差点には、斜め横断用信号機はあるが、表示板はない。すべての信号機が同じ動作をする場合は、それで構わないのだが、ここの場合は、中央通りの直線横断側が先に青になる。それらを区別し、誤認させないために「斜め横断専用」標示が定められているはずなのだが、秋田県警はそれでいいと思っているのだろうか。
コメント (2)
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