昨日の記事で少し触れた、秋田市中心市街地にあり、かつては百貨店として大繁盛し、現在は衣料品のみをひっそりと販売する「木内(きのうち)」。
その、どうでもいい新発見を2つ。
大みそかの広小路側
お盆もそうだけど、昨日も書いたとおり年末年始も12月28日から1月1日まで、しっかりと5連休。
普段の定休日も毎週しっかり取っていて、木曜日はいつもお休み。
大みそかの秋田魁新報に掲載された初売りの広告を見て、びっくり。
「水・木曜定休」
えっ?! 水曜日も定休日になったの? じゃあ、完全週休2日だ!
周りに聞いてみると、少し(だいぶ?)前から、水曜も休んでいるという。知らなかった!【2016年2月29日追記】いただいたコメントによれば、2015年1月からとのこと。
食料品は扱っていないし、広告を見てセールの時だけ地元の母さんたちがどっと来店する程度だから、こういうやり方でもいいのではないか。という声も。
※2018年にはさらに定休日が増えた。
もう1つは、店舗前の年末年始休業の掲示。
A4(かな?)の用紙に、明朝体で印字したもの。
パソコンとプリンターがあれば、今どきどこの組織でも、たいていの人が作成できる。
でも、文字をよく見ると、おやっ? と感じた。
見慣れたような、懐かしいような、美しい文字。
秋田魁新報の新聞記事の文字(本文は扁平なので、テレビ欄や号外)や、かつての多くのメーカーのワープロ専用機に搭載されていた、「モトヤ明朝」という書体だ!
※関連記事はこの記事とこの記事
上が木内の掲示、下は「MS明朝」。木内は「あ」「り」が独特
(再掲)秋田魁新報テレビ欄。「あ」「り」「が」が木内の掲示とほぼ同じデザイン
※「モトヤ明朝」でも納入先ごとに細かな差異があるらしい。「か」の右上の点が、MS明朝のように内向きにはねるデザインのものも存在するようだ。
以前取り上げたように、パソコン用のモトヤ明朝も発売されているが、安くても1万円以上する。ほぼすべてのパソコンに最初から明朝体が入っているのだから、(印刷・デザイン業界は別として一般用途では)よほど書体にこだわる人でなければ、少しデザインが違う程度のモトヤ明朝を買って使おうとは思わないだろう。
それに、書体にこだわる人なら、こういう掲示にはもう少し見やすい書体を選ぶはず。
※今年2月にジャストシステムから発売される「一太郎2016」には、モトヤ明朝が付属する商品があるそうだ。一太郎を使う人ならば、かなりお得にモトヤ書体が入手できることになりそう。
さらによーく見ると、文字の輪郭がややカクカクしていて、滑らかさに欠ける。
それに、明朝体の特徴である「申」「来」などの縦画の書き始めの「うろこ」と呼ばれる出っ張りの形が、どことなく不自然。魁の紙面などのモトヤ明朝では、それほど目立たないのに。
下のMS明朝と比べて、縦画のうろこが目立つ
これって、パソコンじゃなく、ワープロ専用機の文字ではないだろうか。
ワープロやパソコンの文字は、点(ドット)で構成されており、本来はそのまま文字サイズを拡大するとドットが拡大されてギザギザの輪郭になってしまう。
それを解消して滑らかな文字にする技術があり、今のパソコンやプリンターではきれいな文字が出てくる。(「アウトラインフォント」とか「TrueType」という方式のはずだけど、詳しく知りません。)25~20年前辺りのその発展途上の文字がこんな感じだったはず。(最初期のものは、直線を集めて曲線っぽくしているのが分かるほど、もっと不自然だった)
ということは、ひょっとして、木内さんは今もワープロ専用機を使い続けているのか?!
お年寄りなど個人で「ワープロは覚えたけれど、パソコンにはなじめなくて…」と21世紀になってもワープロ専用機を使い続ける人はたまにいるけれど、本体の故障やインクリボン、感熱紙など消耗品の入手が困難になりつつある。まして企業では。
木内さんならあり得なくもない話のように感じてしまうのは、偏見でしょうか。
昔作った紙を、大事に保管して使い回している可能性もありますけどね。
その、どうでもいい新発見を2つ。
大みそかの広小路側
お盆もそうだけど、昨日も書いたとおり年末年始も12月28日から1月1日まで、しっかりと5連休。
普段の定休日も毎週しっかり取っていて、木曜日はいつもお休み。
大みそかの秋田魁新報に掲載された初売りの広告を見て、びっくり。
「水・木曜定休」
えっ?! 水曜日も定休日になったの? じゃあ、完全週休2日だ!
周りに聞いてみると、少し(だいぶ?)前から、水曜も休んでいるという。知らなかった!【2016年2月29日追記】いただいたコメントによれば、2015年1月からとのこと。
食料品は扱っていないし、広告を見てセールの時だけ地元の母さんたちがどっと来店する程度だから、こういうやり方でもいいのではないか。という声も。
※2018年にはさらに定休日が増えた。
もう1つは、店舗前の年末年始休業の掲示。
A4(かな?)の用紙に、明朝体で印字したもの。
パソコンとプリンターがあれば、今どきどこの組織でも、たいていの人が作成できる。
でも、文字をよく見ると、おやっ? と感じた。
見慣れたような、懐かしいような、美しい文字。
秋田魁新報の新聞記事の文字(本文は扁平なので、テレビ欄や号外)や、かつての多くのメーカーのワープロ専用機に搭載されていた、「モトヤ明朝」という書体だ!
※関連記事はこの記事とこの記事
上が木内の掲示、下は「MS明朝」。木内は「あ」「り」が独特
(再掲)秋田魁新報テレビ欄。「あ」「り」「が」が木内の掲示とほぼ同じデザイン
※「モトヤ明朝」でも納入先ごとに細かな差異があるらしい。「か」の右上の点が、MS明朝のように内向きにはねるデザインのものも存在するようだ。
以前取り上げたように、パソコン用のモトヤ明朝も発売されているが、安くても1万円以上する。ほぼすべてのパソコンに最初から明朝体が入っているのだから、(印刷・デザイン業界は別として一般用途では)よほど書体にこだわる人でなければ、少しデザインが違う程度のモトヤ明朝を買って使おうとは思わないだろう。
それに、書体にこだわる人なら、こういう掲示にはもう少し見やすい書体を選ぶはず。
※今年2月にジャストシステムから発売される「一太郎2016」には、モトヤ明朝が付属する商品があるそうだ。一太郎を使う人ならば、かなりお得にモトヤ書体が入手できることになりそう。
さらによーく見ると、文字の輪郭がややカクカクしていて、滑らかさに欠ける。
それに、明朝体の特徴である「申」「来」などの縦画の書き始めの「うろこ」と呼ばれる出っ張りの形が、どことなく不自然。魁の紙面などのモトヤ明朝では、それほど目立たないのに。
下のMS明朝と比べて、縦画のうろこが目立つ
これって、パソコンじゃなく、ワープロ専用機の文字ではないだろうか。
ワープロやパソコンの文字は、点(ドット)で構成されており、本来はそのまま文字サイズを拡大するとドットが拡大されてギザギザの輪郭になってしまう。
それを解消して滑らかな文字にする技術があり、今のパソコンやプリンターではきれいな文字が出てくる。(「アウトラインフォント」とか「TrueType」という方式のはずだけど、詳しく知りません。)25~20年前辺りのその発展途上の文字がこんな感じだったはず。(最初期のものは、直線を集めて曲線っぽくしているのが分かるほど、もっと不自然だった)
ということは、ひょっとして、木内さんは今もワープロ専用機を使い続けているのか?!
お年寄りなど個人で「ワープロは覚えたけれど、パソコンにはなじめなくて…」と21世紀になってもワープロ専用機を使い続ける人はたまにいるけれど、本体の故障やインクリボン、感熱紙など消耗品の入手が困難になりつつある。まして企業では。
木内さんならあり得なくもない話のように感じてしまうのは、偏見でしょうか。
昔作った紙を、大事に保管して使い回している可能性もありますけどね。