田神六兎の明るい日記帳

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古い記事も良いものだ

2019年01月11日 | 日記
 二年前のアメリカ大統領選挙について書かれた記事を読み返した。アメリカでは心理学者と歴史家との協同プロジェクトにより、初代ワシントンから現職のオバマ氏まで、全ての大統領の個性を分析した研究成果があるそうだ。その評価基準に照らし合わせると、トランプ氏は「並外れた外向性(攻撃性)と類を見ないほど低い同調性」が特徴であり、過去にはいない大統領のタイプという。そして、トランプ氏の個性の根底にあるのは「怒り」だと指摘している。

 その個性はいかに形成されたのか。論文は、子どもの頃のあるエピソードに注目している。

 トランプ氏は1981年にセレブ誌「People」のインタビューでこう語っている。「人間はあらゆる動物の中で最も非道な存在である。そして、人生とは勝利か敗北かのどちらかで終わる戦いの連続なのだ」トランプ・ワールドとは、適者生存、強者のみが生き残るダーウィン主義の世界なのである。

 論文は、トランプ氏のもう一つの個性として「並外れたナルシスト(自己陶酔者)」の側面を挙げている。その性格を象徴するエピソードとして、父フレッドさんの葬儀でのトランプの振る舞いを紹介。他の参列者がフレッドさんの思い出を語る中、トランプ氏はあいさつで、父親の最大の功績は優秀で名声を得た自分を育て上げたことだと話し続けたのだという。

 マクアダムズ氏の論文は、こうしたトランプ氏の性向を「戦士のメンタリティ」だと指摘し、このことが「一部の有権者にトランプ氏がアメリカを再び偉大にしてくれると信じさせているのだろう」と説明している。そして、トランプ氏が大統領を目指す理由についてこう結んでいる。

 「ドナルド・トランプとは一体何者なのか。役者の仮面の下に何があるのか。私には、自己陶酔的な動機と、いかなる犠牲を払っても勝利することを美徳としている以外には何も見えてこない」

 「トランプ氏は、自らの社会的地位を高めることにエネルギーを使い過ぎて、人生や国家について意味のあるストーリーを見出せていないように思える。ドナルド・トランプは常にドナルド・トランプを演じ続け、勝つために戦っている。なぜ自分がそうしているのかを決して知ることもなく」トランプ氏がホワイトハウスを目指す最大の理由は、自らの人生の履歴を完璧に近づけることでしかないのか。

 「不動産王」として成功したトランプ氏が、政治への熱意もなく、人生最大の「戦利品」として大統領の椅子を狙っているとしたら、アメリカだけでなく、世界にとって不幸なことである。
 
 まさに今のアメリカを言っています。

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