田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

花火の思い出

2017年08月01日 | 日記
 隅田川花火を、スカイツリーの高額席で見ることができたそうだが、煙でほとんど見えなかったそうだ。花火を見に行くとき、もっとも気がかりなのは雨だが、風も重要だ。完全無風だったら、たぶん真っ白の煙で、どの方から何も見えないだろう。強めの風が横から上へ吹くのが最適だ。雑学だが、暖かい空気は上へ上がる。煙は上空に昇るのが常識たと思うけどね。
 
 昔々のサラリーマン時代の話。オイラは入社一年で結婚していた。晩婚型の会社は独身が多く、あまりに忙しくて恋愛ができないことを口実にした、いわゆる三十路の女性、独身男性陣は上役たちも独身、残業の合間にマージャンや飲み会と男達だけでつるんでいた。
 
 そんな上司の一人が40半ばでで結婚「花火が見えるアパートだから、花火を見に来てくれ」とチーム全員が招待された。ちょうど夏休みで、女子大と高専の研修生がチーム内にいた。上司は彼女たちも誘ってくれとのことで、上司の新居へお邪魔した。上司と年齢が同じくらいの落ち着いた奥さまの手料理、初めて食べたピザの食べ方がわからなかった。
 
 独身の男性達は若い研修生が気になるし、会社のお姉さま達は日頃の言葉使いに気をつけながら、男性に不器用な酌などしてた。
 
 花火が始まり、最初の打ち上げ花火は鮮明に見えた。次の花火の明かりで、花火の煙が残っているのが見えた。次から次へのスターマインでは、煙がさらに濃くなり、明かりだけが見えた。煙の向こうに極彩色の明かりが乱舞していた。残念なことに、風向きが正面からだった。しばらくして、火薬の匂いが部屋に立ち込めた。皆黙ってしまった。こんな時こそ会話がはずむのに・・・と思ったものだった。おしまい。

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