田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

メンチで煽る

2019年01月29日 | 日記
 教師が生徒をぶん殴る事件が起こった。他の生徒が撮ったと思われる、事件の経緯を動画で見た。先生に同情を寄せる人が多いのは、生徒が先生を挑発、煽りが行き過ぎているからだろう。いわゆる、生徒が先生にメンチを切ったのだ。
 
 メンチ切るとは睨みつけるという意味で、関西を中心に使われる言葉である。主にケンカを売ったり、言いがかりをつけるために行うものを指す。
 
 昔々警察の仕事をしたことがある。警察の会計課は一般事務所と同じ、職員の卓上には電卓、算盤もあり、定時出勤の定時退庁だった。
 
 休憩時、担当さんに「拳銃訓練ありますか?」と会話。『私は事務職で入りましたからありません。課長はあると思います』と。聞いていた課長が「前は機動隊にいました」と話してくださった。無口な課長だったからそれ以上は聞けなかった。
 
 数カ月後、仕事が終わり残務整理、定時までには時間があり、課長と雑談。「機動隊はデモ隊の制圧の他はどんなことするのですか?」と。当時の日本は爆弾騒ぎ多く、先頭に立つ機動隊のニュースがテレビで流れていた。
 
 課長はニッコリ笑いながら『田神くん達とは縁遠い仕事ばっかりだった』と。恐らく、(犯罪には縁遠い君達とは無縁のことだよ)と言いたげだった。話の中で『訓練の中で辛かったのは、絶対に挑発に乗らない訓練だった。私の弱みを知っている指導役と一対一で訓練するから、言われたくない弱みを容赦なく突いてくる。訓練と分かっていても涙が出そうだったり、無性に腹がたった』と悲しそうな顔。
 
 今回の事件は、先生が生徒の挑発に乗ってしまったことがいけなかった。生徒は子供、まだまだ言葉の暴力が理解できていない。それを教えるのが教師だと思う。先生も生徒の額に額をくっつけ、唾を飛ばし、臭い息吹きかけるメンチを切るべきだったと思う。言葉だけで、殴らねば決して事件化しなかった。
 
 もしもこのようなメンチが動画撮影されて公開されたら、はたして先生の評価はどうなったであろうか。挑発に乗った生徒が先生を殴れば逮捕されるだろう。
 
 昔 課長から聞いた話の結末を予想し、警官が挑発に乗れば暴力警官でクビ。一方機動隊は訓練どおり険しく睨み、相手を見据えるだけでメンチ効果があろう。信念が無いデモ隊は、それを挑発と受け取ってしまう。そして切れるのだと思う。
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ネットからお借りしました。本文とは無関係です。
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