田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

どこまでも迷惑な

2019年06月04日 | 日記
 今年の総会は大荒れだった。前年度の長がコンサルタント導入をもくろみ、理事の反対を押し切って、議案呈上したのが発端だった。総会を控えて、怪文書は出回り、オイラなどその戯作者に間違われ大迷惑だった。
 
 要するに、この団地の爺様達は幼稚なのだ。昔々遊んでいて、口に含んだばかりの飴玉を落とすと、腹立ち紛れに足で踏みつけ、粉々にするか、地中深くめり込ませたものだ。絶対に他人には舐めさせない、落とした事実を隠蔽するのだった。
 
 ここの老人たちは、長の職務を心待ちにしている気配がある。しかし、そんなことが露呈したら「じゃあやってみろ」と言われんばかりに、他の老人は非協力になる。それを恐れて、断り続けて「じゃあ、しかたない」と引き受けるのだ。
 
 そうして他の11人の理事の協力を願うのだが、二三ヶ月もすれば、若者には対しては横暴さが露見する。そんなのを見た住民は、誰もが理事になどなりたくない。それを理事のなり手が無いからと理由をつけて、コンサルの導入を望んだのは、地中に押し込む飴玉を、コンサルに置き換えたのであろう。
 
 ところが、そうはさせたくない老人たちが立ち上がったと想像するが、怪文書で始まった騒動は、総会騒動に発展してしまった。
 
 徹底的に質問を繰り返し、揚げ足を取り、時間切れを狙う作戦だったらしい。酷い、醜い、見苦しいものだったらしい。結局は多勢に無勢、前の長は否決され、多勢の老人たちが勝者の場所に立った。
 
 勝者と言えるのか不思議だが、コンサルに代わって理事会を支援すると豪語する老人方は、はっきり申し上げて迷惑なのだ。悲しいかなそれが理解できないほど呆けたらしい。本日は彼らが貼った掲示物が、不適当と投書があり、剥がされるそうだ。見りゃ分かるのに、哀れだ。