田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

爺様たちの闘争

2019年05月18日 | 日記
 団地が高齢化しています。団地はすでに40年、働き盛りで購入された人は80を超えています。高齢化、核家族化は避けようがありません。我が家など公営アパートで親と同居し、中古とはいえ分譲マンションに年取った母と、子供二人の家庭は珍しかったのです。隣家のお爺さんは奥さんを早く失い、二人の子供は家を出てしまい、何かしらの事情があるのでしょう、私はお会いしたことがありません。
 
 さて、この隣家のお爺さんは相当な嫌われ者だったようです。とにかく間違ったことが嫌いで、剪定時期を誤って切ってしまったサザンカは、「花が咲かない」と大騒ぎ。だけど私の家族には優しかったです。母が骨折したときなど、お見舞いがメロン、お返しの快気祝いにずいぶん気を使ったものです。
 
 さてさて、今年度の総会は大荒れ、いまだに解決のきざしは見えません。前年度の理事長が他の理事を押さえ込み、コンサルタントの導入を決めたのが発端でした。説明会を開いたのですが、気に入らぬ質疑には「だったら、お前がやってみろ」発言で大紛糾したのでした。
 
 総会が近づくと怪文書、投書が多くなりました。日頃団地のために活動していた私など、買い物帰りに、隣の棟のお婆さんから「ありがとうございました」なんてお礼を言われる始末でした。
 
 議案は否決もされず、廃案にもならず、審議を継続することになったのですが、怪文書派の爺様達が、何を支援するかが不明の『支援グループ』の立ち上げを企てたのですが、前年度の理事長たちは「総会の進行に異議がある」と抗議してるそうです。どちらの言い分が正しいかを言う前に、どちらが正しく考えたかを問うべきでしょう。目くそ鼻くそを笑うのです。
 
 そう言えば、異議を唱えたA4紙3枚の抗議文は「天網恢恢疎にして漏らさず」「平成の乱」「令和は和を持ってなす」と爺様が好きな言葉で〆られていました。
 
 爺様達が飽きるか、寿命が尽きるか、それともおとなしく返納するか、しばらくは目が話せない団地の理事会です。もちろん私は理事の夫、実務を粛々とこなしています。妻は回覧板が回り終わったのを確認して掲示してます。