某宗教団体のＢＢＳを見ていて思い出したことが・・

　掲示板には『自然消滅の方々、お気をつけを！！』とありました。自然消滅とは宗教団体に脱会を宣言せず、かといって排斥もされず、自然に消滅して皆の記憶から消えることだと思います。
　
　昔々、サラリーマンの頃の話しです。今は少なくなりましたが、春先に社員旅行を催す会社が多くありました。たいていは土日を利用したのですが、まだまだ土曜休日がいきわたらず、休業のお知らせが、関係会社から知らされました。当然お付き合いの範囲内で、お酒やおつまみを差し入れたり、されたりしました。幹事の腕の見せ所でした。
　
　ある会社の社員さん「俺、今年は慰安旅行欠席ですから、土曜日にそちらで打ち合わせしたいんですが・・・」と言われ、毎年幹事をやりそうな人だったものですから、「えっ？」と言ってしまいました。彼は「海外なんですぅ。俺、国内でも飛行機はだめなんです」てっきり飛行機恐怖症だと思いました。
　
　数年後社長から聞きました。「彼は○日二世なんです。もちろん日本生まれで、日本国籍もあり、日本語しか話せません」と彼の生い立ちを教えてくれました。
　
　社長の話しは「彼に突然、召集令状が来たのです。北の国に彼の両親の戸籍は残っていて、彼の記録もなぜかあるそうです。だから召集令状が届くのだそうです。彼は決して海外へ出ません。また、国内でも飛行機には乗りません。なぜなら飛行機ハイジャックは過去に起こりましたから、とても気が休まらないのだそうです」と哀れむように言いました。
　
　戦争で別れ別れになった国民を、望みもしないのに呼び戻そうとする国も恐ろしいが、一時加わった宗教団体からお呼びがかかるのも不愉快です。卒業した大学から寄付金を求める手紙さえも、数年黙殺したら来なくなりました。普通の考えならこの程度ですが、この国の不気味さと、あの宗教団体のしつこさは不愉快極まりないですねぇ。