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森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

テンニンソウの花

2017年02月07日 | 自然観察日記
シソ科の種ですがおしべが目につきすぎて花弁がよくわかりません。よく見れば筒状をして舌弁が大きくなっている花です。

ノッポロガンクビソウ

2017年02月06日 | 自然観察日記
何度か登場しているノッポロガンクビソウもありました。惣(そう)滝の散策道は急峻でガレ場が多く植物が生育するには土壌条件は恵まれていないと思いますが、わずかな敵地を見つけて生育している姿は感心します。ノッポロガンクビソウも深山の湿り気の多い場所で見る機会が多い種ですから妙高山山麓の惣(そう)滝周辺の土壌環境に恵まれていなそうな場所であっても普通に生育しているのかもしれません。

タニタデ

2017年02月05日 | 自然観察日記
深山の湿った環境にしばしば見られるタニタデが群落を作っていました。花が沢山ついているのですが地味な花で小さく、生えている環境がやや日陰のということもあり近づくまでまるでその存在がわかりません。しかし、生育している場所はほかの種が見当たらないくらいの群生で、高密度で場所を占有しています。ミズタマソウと同じ科に属し「タデ」と名がついていますがアカバナ科。

タニタデの花

2017年02月05日 | 自然観察日記
花は小さいながらよく見ると味のあるもの。花は2数性でがく、花弁、おしべは2個。花柄の先端に毛のあるふくらんでいるものは子房。アリが一匹とまっています。アリが花粉の媒介者(ポリネーター)なのですね。

ミヤマニガウリ

2017年02月04日 | 自然観察日記
ミヤマニガウリがありました。「ミヤマ」とついていますから深山に多いことは確かですが、意外に里山や低山帯にも見れます。分布図を見てみると新潟県内全域に採集記録があり海岸近くにもあります。ちょうど花がみられる季節でした。この種は雄花しかつかない雄株と両性花が付く株があるということになっていますが、この個体は雄株。雄花だけの株の花序は総状花序。両性花をつける個体の花は葉腋に1個つけます。

ヒメコゴメヅサ

2017年02月03日 | 自然観察日記
この種も高山帯からの流れ者でしょうか。海抜的には1000mほどありますから生育範囲であるかもしれませんが、普通はもう少し高所の草地の周辺で見つけることが多いものです。生育している場所では個体数が多いものですが、惣(そう)滝の沢筋ではここ1ケ所で見つけただけですから多くはないと思います。

ヒメコゴメグサの花

2017年02月03日 | 自然観察日記
小さな花ですが舌弁の黄色い斑紋が印象的です。この仲間はかなりの種があります。小さい個体で地域的変化が大きいようですから全体を理解するにはかなりの労力を要します。半寄生植物のグループにも入るようですからその生態も不思議がいっぱいです。この乾燥植物を目の薬として利用することもあります。

河原の湯

2017年02月03日 | 風景
惣(そう)滝への沢の支流に露天風呂があります。妙高山の登山の帰りに入ったり、ここを目指して上がってくる人がいる場所です。映した時も入浴中でしたから外から撮りました。男女混浴です。

エゾリンドウ

2017年02月02日 | 自然観察日記
ここは妙高の燕温泉の奥、惣(そう)滝へ向かう散策道。海抜は1000m位なのでしょうか。道はやや荒れていて手入れがされていない状態でした。それでも人の歩いた形跡はあって展望の良い場所へは行けるのですが、滝の落ち口まではそれなりの覚悟がないと難しい状態でした。その道すがらいくつかの植物を見ていきましたが、その中で最も目を引いたのがこのエゾリンドウの一塊になって花を咲かせていたものです。切り立った場所で下には惣(そう)滝から続く沢がありその縁に根付いたものです。エゾリンドウは一般的にはさらに上の場所に生育する種です。おそらく妙高山の2000m程度の稜線やその周辺の草地に生育していると思われますが、その中から種子が流れて来たのでしょうか。たまたまこの地に根付いたものと思います。同じような運命をたどった種子は数知れないほどありそうですが、生育しているのはこの位置にある一群で他には気づきません。場所が不安定なことや、やや生育するには低所過ぎて気温などと折り合いがつかない環境なのでしょうか。低海抜地の分布として注目してもよいのかもしれません。

崖の途中で咲くエゾリンドウ

2017年02月02日 | 自然観察日記
高山から流れ出る沢沿いを歩くといろいろな種が山から降りて生育している場面に出会います。深山の沢に適応した種もいない訳ではないでしょうが、高山種に共通なものも結構ありますから沢歩きもなかなか楽しいものです。以前は渓流釣りも交えて沢歩きをたくさんした経験がありますが、最近はバランス感覚が衰え始めていますから足場の悪い沢歩きは少なくなりました。

セツブンソウ

2017年02月01日 | 自然観察日記
2月になりました。周囲は雪景色でもなんとなく心が踊ります。先日、鉢植えにしていたセツブンソウが開花しているのに気づきました。2年前埼玉の小鹿野町のセツブンソウ群落を見に行った折り買い求めたもので、昨年は雪の中に置いていたため3月の雪囲いを外した時に終わりかけた花を見て反省し今回は玄関の片隅に置いていたもの。大寒波の襲来で雪との戦いを繰り広げてようやく一息入れたときに気づきました。梅の鉢花もそうですが、こんな時の花はどれほどの癒しになることか!これからまだ長い冬ごもりの期間が続きますが、一時の安らぎを得ることができました。(鉢の背景は雪)