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森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

玉原湖

2015年11月21日 | 自然観察日記
この方向に湿原があり、反対側は東電の玉原ダムがあります。ロックフィル式のダム湖だそうで併設された発電所では関東圏に供給する電力を作っています。利根川の支流、発地川をせき止めて作られていてこの発地川の源流部に玉原湿原があると考えていいでしょう。美しいブナを中心にした自然林が広がっています。

オクモミジハグマ

2015年11月20日 | 自然観察日記
オクモジハグマです。もう花は終わっていて種子が熟すのを静かに待っているという風情。日陰に山道ではうっかりすると見過ごしてしまいそうです。太平洋側の山地に生育するモミジハグマの変種とされ、おもに日本海側の山地に見られものとされます。もちろ新潟の山地にも普通見られますが、太平洋側の種が多く見られ須坂の地内でオクモジハグマが自生することは興味深いことです。

タイアザミ

2015年11月19日 | 自然観察日記
別名トネアザミ。葉の切れ込みの深さからそう判断しました。ナンブアザミの系統はとにかく紛らわしい。最近、新潟県内のナンブアザミとされていたものがいくつかの種に区分されるに至って未だ未消化の状態です。他県のこの系統のものも難しいものが多々あると思われますが、米子大瀑布の散策道のものは関東では一般的なタイアザミのようです。

タイアザミの葉

2015年11月19日 | 自然観察日記
葉は著しく切れ込みます。触ると痛い。
今まで苦手意識が多くアザミには近づかないようにしていたのですが、いつまでも挑戦しなければ克服できませんから食いつくようにしています。判断ミスはまだまだあるとは思いますがとにかく観察し文献と照らし合わせの作業を行わなければなりません。そのうちに眼も慣れて来ると信じて・・。

シラネセンキュウ

2015年11月18日 | 自然観察日記
今年は各所でシラネセンキュウを見ています。ここでも綺麗な個体に会えました。花の盛りで自生していた環境に合っていて楚々とした美しさを醸していました。セリ科の大型の種はシシウドがかなりくたびれている状態で自生していましたが、シラネセンキュウは生き生きとした状態。花の少ない季節ですから輝いています。

シラネセンキュウの花

2015年11月18日 | 自然観察日記
せり科の種はときどき見間違え混乱します。多くの種が似ているせいでつい取り違えてしまう始末。誰にもありがちなこととして、間違えたら素直にゴメンナサイということにしていますが、とにかく何度でも観察して正しく頭に焼き付ける以外に解決法はないと思いその都度努力しています。

タニタデ

2015年11月17日 | 自然観察日記
湿った小沢沿いにタニタデを見つけました。小さな草本で光の少ない場所に生活しているため花のない季節はますます目に留まらない存在。ましてやこの日は曇天の雨になりそうな暗い日。周囲に邪魔をする草が生えていないことが幸いしたのでしょうか、しっかり離確認できました。アカバナ科ミズタマソウ属の種。特別貴重なものでもありませんが、この種を見ると奥山に来たなぁと実感します。

タニタデの果実

2015年11月17日 | 自然観察日記
果実だけを見ていればミズタマソウにそっくり。ここに水滴がついてまさに「水玉」でなかなか風情のあるものです。地味なものですが派手な大きな花よりは心を打つこともあるのです。

タマガワホトトギス

2015年11月16日 | 自然観察日記
9月にも取り上げたタマガワホトトギス、雪の多い地方で見る種という思い込みがありましたが、須坂の奥にもしっかり生育しています。もっともこのあたりも積雪がありそうですから、新潟と共通している種ということで一つの知見を得ました。分布を確認すると結構広く生育している種ということが分かりました。個体数の密度は分かりませんが、西日本にも自生していますね。雪国の新潟県内は少し奥に入ると普通に見られますが、米子瀑布散策道ではたくさん生育しているようには見えませんから、分布の中心は日本海側かな?と個人的に思っています。

シラタマノキ

2015年11月15日 | 自然観察日記
人工的な開拓地を通り過ぎると再び山道に入り登山口まで下ることになります。その下り始める灌木帯のところにシラタマノキがありました。皮肉にも電磁策で囲ってあるな所の個体よりはずっといきいきしています。