森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヒメサユリ 群生に思う

2008年05月28日 | 自然観察日記
 ここは「ヒメサユリの小径」となずけられているところですが、高城山へ続く丘陵の稜線上です。ヒメサユリが生育している場所はロープが張られた登山道の左右数m範囲になっています。それを取り囲む林はササを交えた雑木林で、ヒメサユリが生息するにはあまりよい環境とはいえませんね。群生している外側の雑木林の中にはユリの自生はほとんどみられません。
 この地域にはもともと少数の個体の自生はあったのでしょう。しかし、ここまで数を増やせたのはそれなりの時間とかなりの人為的な働きがあったと思っています。雑木を除きササを刈り取り、時には球根の移植もあったことでしょう。開花株はざっと万の単位でしょうか。大切にしたいところですね。

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