森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ハッポウタカネセンブリ

2021年03月26日 | 自然観察日記
八方尾根に来る楽しみの一つがこの花に出会えることでしょうか。「八方」という名が付くくらいですかからこの地域に特異な種です。タカネセンブリという種があるのですが、いまだこの種に出会えていませんのでこのグループはそんなに多い個体でもないと思います。しかし、ハッポウタカネセンブリは八方尾根に来ると必ず会えるという種でどういうわけかこの地域では個体数は多いように思います。

ハッポウタカネセンブリの葉

2021年03月26日 | 自然観察日記
基本種はチシマセンブリという北地に自生する種のようです。北海道が多いのですが本州の高山帯にも見つかり調査が進んでタカネセンブリやハッポウタカネセンブリが位置付けられてきているようです。

ハッポウタカネセンブリの未開花株

2021年03月26日 | 自然観察日記
まだ花の最盛期ではないようでつぼみをたくさん持つ個体が各所に見られました。ちなみに、タカネセンブリとハッポウタカネセンブリの違いはがく辺の長さが長いか短いかが一つの決め手です(長いのがタカネセンブリ)。個体差が多いと思いますが、写真などで見る限り花の色が濃いのがハッポウタカネセンブリのようです。