裏磐梯、とある施設の露天風呂に入りました。昼日中ということもあって誰もいなくて貸しきり状態でした。外風呂は茶褐色の利きそうな泉質で一人いい心地。至福の一時を満喫しました。その水面に綿のようなものが沢山浮いていて、風に吹かれると右に行ったり左へ行ったりと動き回っています。上から風に乗ってふわふわと舞い落ちてくるのもあります。
正体はヤナギの種子でこの季節沢山空に待っている光景を目にすることがあります。種は特定できないまでも、ここに来るまでに何種類かのヤナギを目にしてきました。この絵の中に羽毛のようなものの中に僅かに黒い点が見えますが、これが種子でかなり小さなものです。ヤナギ属は種子に栄養を貯めるという戦略よりも、軽くして綿毛までつけて遠くに飛ばすことに腐心したようです。ヤナギは陽樹、荒れ地によく発芽します。荒れ地は自らの成育する足元にはないことが多いのです。子供には旅をさせて種を残そうとしているのですね。