森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ホトケドジョウ

2011年07月22日 | 自然観察日記
学名をレファエチゴニア(Lefua echigonia)といい、「越後」という名が付けられている絶滅危惧種の一つです。各地里山の細々とした山間の小沢などに生活をしている肉食性の強い雑食性のドジョウです。しかし、あまりドジョウらしくないです。
丘陵公園の里山フールドミュージアムは開園当初は僅かに生息していたのですが、湿地を回復し農薬などを使わない環境に戻したら大変多くなってきました。今、再びその湿地を改造している最中で、春以来ホトケドジョウの避難作戦を展開中なのですが、今までに保護した個体はもう1000匹は越えているのではないでしょうか。脇を流れる小川に放流しています。工事が終った段階で再び湿地に大きな個体群を復活させる予定です。来年4月に開館する里山交流館の愛称がこのホトケドジョウにあやかって「エチゴニアン」になるとのこと。多くの方に受け入れられるといいですね。