森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

コンロンソウ

2011年05月21日 | 自然観察日記
 杉の林の入り口に白い花の塊がありました。コンロンソウというアブラナ科の種で沢沿いの湿り気の多いところに時々見かけます。とはいっても県内では得意な分布をしています。それは 阿賀野川水系には沢山見られるのに、信濃川水系では皆無に等しいのです。ただ県境の津南町には知られています。あとは佐渡には比較的普遍的に存在し、県北も山間に点在しています。
 面白いですね。分布を細かく見てくるとその種の歴史やあるいは環境がどう変化してきたのかなどという問題にも触れることが出来るのです。
植物同好じねんじょ会などで調べ上げた分布のデータがこれからもっと生かされてくるでしょう。
 同じような現象を示す種は他にもあります。さて、この現象をどう理解したらいいのか?