ストレスにも、「良いストレス」と「悪いストレス」があるとか。
そこで、これまでネット上で若者を中心に1万人以上の悩みを解決してきた精神科医・いっちー氏の著書(『頭んなか「メンヘラなとき」があります。』)より一部を抜粋した記事をご紹介します。
考え方次第でラクになれる方法を解説しています。
記事(msn・ライフスタイル)によると
『◆ストレスは「塩」のようなもの
現代の日本は「ストレス社会」と言われて久しいですが、ストレスによって病んでしまい生活が苦しくなっている人もいるでしょう。
「仕事に行き続けるのが苦痛」
「毎日早起きするのがつらい」
そんなストレスですが、適度なストレスは人間が生きるうえで大切なこともわかっています。
ストレスがまったくない生活は、やりがいや承認欲求が生まれないことで、逆に病んでしまう恐れもあります。
それこそ私たちが摂取する「塩」のように、人生を味わい尽くすためにはなくてはならないもののひとつとなっているのです。
◆「良いストレス」とは?
そんなストレスにも「良いストレス」と「悪いストレス」の二種類があります。
良いストレスとは、「挑戦」や「タスク」から生じるストレスです。
たとえば、仕事の締め切りや試験勉強、運動など、達成感や目標があるストレスが挙げられます。
試験勉強はその先に、社会的な成功や安定した生活などの目標があります。
運動や整髪などのストレスも、その先に美容や健康などの大きなメリットを感じられます。
このように、「先があると感じられるストレス」は、私たちの集中力を高めたり、人生に達成感を呼び込んで、人生をより良くするための助けにもなってくれます。
良いストレスは短期間で、達成感や満足感を伴うことが多く、健康など人生で大切なものを維持するために重要な役割を果たしてくれるのです。
◆「悪いストレス」の特徴
一方で、有害なストレスは長期間にわたって持続するストレス、ようは「終わりの見えないストレス」が挙げられます。
たとえば、職場での過剰なプレッシャー、人間関係のトラブル、経済的な困難などが挙げられます。
これらのストレスは自分でなんとかできない、モヤモヤとした苦痛を生涯抱え続けなければならない気持ちにさせます。
そんな有害なストレスは、持続することで頭痛、疲労、腹痛などの身体的な症状を引き起こし、最終的には偏頭痛、喘息、糖尿病、潰瘍性大腸炎などの深刻な病気に発展することがあります。
人間は塩分を摂りすぎると身体に異常が出てしまうように、ストレスによって脳や身体が過剰に働き続けることで、さまざまな異常が引き起こされてしまうのです。
◆「ストレス」を味方につけよう
良いストレスは私たちの生活に活力を与え、成長や発展を促しますが、有害なストレスは溜め込みすぎると身体だけでなく、心にも異常を起こしてしまいます。
ストレスを感じたときは、メタ的な視点からそれが、
「良いストレスか?悪いストレスか?」
を判断し、良いストレスを味方にしながら、悪いストレスを吐き出していくことが、健康の維持にはとても大切です。』