Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

Wk 33

2007-08-19 | Japan
この暑さでそもそも大学は仕事ができるような状況ではない。28度以上にエアコンを設定するとうるさいし、契約電力を超えそうになると節電要請のメイルが事務から頻繁に届く。僕は無視して20度(←最低温度)に設定して仕事をしている。だって僕の研究室はウィンドファンなので28度じゃぜんぜん涼しくならないのだ。文句あるか。。。研究室の学生諸君、遠慮せずにどんどんエアコン使って下さい。熱中症にでもなったらそれこそ困るので。とにかくカネがないカネがないで、やれ省エネだ、やれ外部資金の獲得だと、下々の尻を叩くのは結構だけれど、少しは快適に仕事ができる環境を整えるよう努力していただきたいものだ、あなたがたも>>大学執行部(特に学長や理事の先生方!)。

研究費の獲得は基本的には我々教員個人が努力するべきものであろう。しかし、教育費は大学として、組織としてご対応願いたい。文科省の言うなりになってばかりいないで。大がかりな施設(特に建物)の営繕や整備については、現行の文科省による予算措置のもとでは明らかに難しいし、かといって国公立大学にそのようなコストを捻出するための経営的な自由度、裁量が与えられているわけでもない。このへんの矛盾を(文科省を含め)対社会的に明らかにしていくことは執行部に託された重要な任務だと思うのだが。

Friday, Aug 17, 2007
*平成19年度日本造園学会全国大会ミニフォーラム「造園専門教育プログラムの適格認定制度の在り方」および分科会「“アーバニズム”とどう向き合うか? その5 都市の縮減と郊外のランドスケープ」の報告原稿を提出。締め切りをじつに一ヶ月以上過ぎての提出。関係のみなさんご迷惑をおかけいたしました。この場を借りてお詫び申し上げます。
*修景社の辻野さんから、特定非営利活動法人多摩川センター/河川生態市民モニタリング研究会編「2006年度多摩川市民による外来植生調査報告書」が届いた。GPSを活用した市民による河川の外来植生(アレチウリ、オオブタクサ、キクイモ)調査の報告書。「外来生物」(の駆除)は諸般のタテマエであって、この調査の重要性は調査方法にある。GPSを使用することにより従来とは比較にならない高精度の植生図の作成を短時間で可能としたこと。さらには、それらの調査を、河川で活動している様々な市民団体との協働により実現したこと。これはGPSを用いた調査方法の簡便なインストラクションの方法を確立することによりはじめて可能となる。また市民との協働により、広域的かつ継続的、定期的な調査が可能となる。いずれもこれまで公的機関による調査がなしえなかったことである。

Saturday, Aug 18, 2007
常陸那珂のJOYFUL HONDA(ニューポートひたちなか店)へ。いやはや噂に違わずデカイ。ガーデンンセンターも充実している。真ん前は国営ひたち海浜公園。国営公園もジョイフルもいずれもメガトン級の施設で相乗効果が期待されるているのかもしれないが、両方ともゆっくり遊んでいたらとても一日じゃ足りない。昼食後、笠間へ移動。笠間芸術の森公園「あそびの杜」(昨年オープンしたばかり)のローラースライダーを息子と一緒に楽しむ。それにしてもこの公園は管理(特に芝生)がゆきとどいていて気合いを感じさせる。その後、笠間稲荷神社や、たまたま開催の第17回笠間のまつり(光のオブジェパレード)をみて、ゆっくりと帰宅。旧城下門前通りの蕎麦屋で蕎麦をすすりながら、開け放たれた店先の暖簾ごしにねぶたとお囃子の一行が通り過ぎるのを眺めつつ、夏の風情を満喫した一夜であった。

旧笠間城下町について:旧城下門前通りを東に向かって歩くと、正面に旧笠間城跡のある佐白山が見通せる。城下北西南縁に沿って涸沼川が流れ、城下東縁を区画する佐白山山麓には神社仏閣が建ちならび、門前町を母体としつつも近世城下町らしい都市設計が見てとれる。旧城下の笠間日動美術館から佐白山山麓公園に至る田町界隈には武家地由来の大きな屋敷が軒を連ね、緑豊かな落ち着いた風致が歴史の重みを感じさせる。佐白山が過去の笠間を象徴するランドマークだとすると、その南側の複雑な尾根と谷地形を生かして整備された笠間芸術の森公園は、さしずめ現代の笠間を象徴する拠点と言えるだろう。佐白山と芸術の森公園という、過去と現代を象徴するこの二つの「山」が市街地の東側に並び、西側を涸沼川が流れる。そして、郊外には美田と里山の風景が拡がる。都市構造としては非常にわかりやすくかつコンパクトである。自然と歴史、文化に恵まれ、それでいて現代的、芸術的なセンスも持ち合わせている街、笠間。こういう街はこれからが強いと思う。