私が毎日通りかかる林縁にはヤマツツジとレンゲツツジとが入り混じって咲き競っています。
これを見ると私が育った福島県の僻村での小学生の頃の記憶が蘇ってきます。
通学路を外れた山道にはツツジが群生していて、開花時期には私たち低学年の小学生はこの山道を通って下校する時、ヤマツツジの花を摘んで 花冠の基部に僅かについている蜜を吸ってから淡い酸味のある花冠を食べていました。
砂糖菓子など全くお目にかかることのなかった戦時中の子供達にとっては格好のおやつだったのです。
より鮮やかで大型のレンゲツツジは有毒と知っていましたので食べることはありませんでした。
なお、ここ数年の間にこの静かな郷里の山村にも少しずつ開発の手が延び懐かしい山道もツツジの群落も消えてしまったとのことです。