牧師室だより 2013年12月22日 最近のミャンマー事情
ミャンマー旅行は3度目である。17年前と13年前と今年。2度目の時は最初の時とそれほど街角の風景に変化が見られなかったが(ともに軍事独裁下だったからか)、今回はいくつかの点で大きく変化しているのに驚いた(民主化と経済成長が進んでいるからか)。
まず、車が増えて、あちこちで渋滞が起こっていたことである。バスは「こんなポンコツ車が」と思うものであったが、他の車は、比較的きれいであった。聞くと、ミャンマーの人は、ぶつけられたくない、ぶつけたくない、という思いが強く、スピードを出さない安全運転だという。道路事情が悪く、いたる所穴ぼこだらけで、信号も少ないからスピードが出せない事情もあるだろう。片道2車線の広い道路でもせいぜい40キロのスピード。
次に目に着いたのは多くの人が手にしているケータイ。日本ほどではないが、あちこちでケータイを見かけた。それもスマホ。13年前は一人も見かけなかったが。聞いたところ、ミャンマーでは、電信会社に契約するのではなく、プリペイドカードで使用しているとのこと。
次に目に着いたのは、民族服であるロンジー(一種の巻きスカート)を着ている人がだんだん少なくなっていることである。民主化が進み、経済的に豊かになって来て、西欧化が進んだ結果だろうか。それともやはり動きやすいズボンの魅力だろうか。今風のおしゃれをしている女性や若者も多く見かけた。
以前は貧しい子どもたちが、どの観光名所でも外国観光客に手を出してお金をせびる光景があった。またヤンゴン市内では裸同然の子どもたちが道端で寝ている姿も見かけたが、今回は一度だけ見ただけであった。
前回行った時は、政治の話はタブーで、アウンサンスチ-という名前すら言わないでくれと言われた。どこにスパイがいるか分からないからと。今回は違った。なんと彼女の自宅の前まで案内してくれた。NHK国際放送も放映されている。民主化と経済成長が進むミャンマー。自由で平和であるようにと祈る。