安倍晋三首相の後任総裁選挙は、石破茂元幹事長、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長が立候補、9月14日に衆参議員と47都道府県にそれぞれ3票ずつ割り当てられた票により争われる。
中でも、菅氏が5会派から支持を得て、都道府県票と合わせ圧勝する可能性が高い。
菅氏は、解散総選挙の可能性を聞かれても否定的な言葉を返しているが、巷では、10月25日(日)に総選挙が行われるのではないかと予測している。
総選挙が行われる可能性については、安倍首相が退任表明した後、世論調査で内閣支持率、自民党支持率が急上昇したことがその理由に上げられている。
内閣支持率、自民党支持率の上昇は何を意味しているのだろうか。7年8カ月と言う長期政権に対する「ご苦労さん」の意味を持っているのか、安倍後の総裁(首相)への期待なのか。多分、両方なのだろう。
この状況を受けて、次期総裁・総理が決定的な菅氏は、解散総選挙で勝利すれば、来年10月に行われる再度の総裁選に、選挙に勝った総裁として再選が確実になる。
菅氏本人は否定しているが、現状は、菅氏は勝ってもあくまで暫定的で、来年10月の総裁選挙に勝った人が本格的な総裁・総理になるという見方が多数あるようだ。
菅氏としてみれば、来年を待たず一足先に総選挙で勝って、盤石な地位を築きたいと思うのは自然でもある。
ただ、新型コロナウイルス禍の中で、解散総選挙は国民から受け入れられるのかという危惧があることは確かだ。
しかし政治の世界はそんなことは構わず、支持率の高い状況を指をくわえて逃す分けにはいかない。ということになれば、菅氏の思惑も絡み、10月25日の解散総選挙はあり得るだろう。
折しも、野党も新党結成で盛り上がっているが、まだ、地方組織などが固まっていないだけに、早期の選挙は厳しい。
菅氏は、そんな野党の状況も視野に入れて策略をめぐらすものと思われる。「関連:9月5日」
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