政府が国民全世帯一式(2枚入り)配布することになっていた布のマスクが昨日我が家にも届いた。
いわゆる「アベノマスク」と評するもので、マスクがなかなか手に入らなかった3月段階に、安倍晋三首相の肝いりで4月1日に全国民に配布すると発表した。
首相の側近が、「今、政府がマスクを全戸に配れば、新型コロナ対策をやっているとアピールできる」と進言したことを受けて安倍首相が鶴の一声で決めたようだ。
しかし、全戸配布となると杯数は1億枚以上で製造費、配送費等すべての経費を含め466億円掛かると言われたため、そんな莫大な資金があるのなら医療関係に費やすべきだという意見など批判の声が殺到した。
経費については、後に菅義偉官房長官が260億円と言ったり、さらには80億円だったとの話もあり、現段階で実態はよく分からない。
評判が悪かったことに加えて、製品の汚れなど不良品も目立ち、余りにも急で数が膨大なため中国など製造元は幾社にも及び、業者は数を揃えるのに七転八倒の思いをしたとのことだ。
その点もあって、当初は感染者の多い東京全区に優先的に配られたが、その後も配布が遅々と進まず、その内に多くの企業がマスク製造を進めたため、中国における製造再開もあって、マスクは徐々に専門店に並びその内余剰状態にもなってきた。
つまり、アベノマスクは配布が市中の供給に追いつけず、マスクの形態が良くないこともあって貰っても「ありがた味」がなくなってしまった。
今では、多くの地域における社会福祉協議会などから、介護施設などに配りたいので、不必要な人は提供して欲しいと呼び掛けられている。
冒頭に戻るが、昨日我が家にマスク一式(2枚)が届いたが、実は昨日を持って日本全国の世帯へ配り終えたとのことだ。そうなると我が家近辺は最も遅い部類に入ったことになる。
ただ、2枚なので2人世帯だから一人1枚ということになるが、夫婦と子供2人の世帯では当然足りない。
当初から不詳を買っているアベノマスクだが、受け取ってみて改めて中途半端で無為な方策だったことがはっきり分かる。
マスクは顎が出ていては効能が半減する。安倍首相は周りがすべて鼻、顎を覆うマスクを着用しているのに、明らかに異色の顎が出ている小さな布マスクを頑なに着用している。
まさか、このマスクは素晴らしいと思って付けている分けではないだろう。責任を感じてつけているのかと言えばそれもないだろう。
意固地につけていると言ったら言い過ぎか。アベノマスク着用の姿からこの人の人柄が透けて見えるような気がする。「関連:4月3日」
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