今朝7時50分頃、政府がJアラートを発信、すべてのテレビ局が報道した。7時40分頃北朝鮮が弾道ミサイルを発射、日本列島を超えるとの状況に対応するためとのことだ。
Jアラートによる対象地区は、新潟、山形、宮城で、地下か堅牢な建物に避難するよう呼び掛けた。
しかし、ミサイルは7時48分に太平洋上に落下したとの報道があり、Jアラートは解除された。落下したと言われた時間はJアラートを発信した前であり、「あとの祭」りだった。
その後、韓国政府がミサイルは日本列島を超えなかったと発信したが、日本の防衛省はずっと後の9時過ぎにそのことを認めた。同時にミサイルは日本海上空で消失したことも発表した。
ただ、北朝鮮が3発のミサイルを矢継ぎ早に発射したことは事実であり、1発目は中長距離弾道ミサイルで、ロフテッド法で発射したため、日本列島を超えなかった可能性がある。
あとの2発は、このところ北朝鮮が矢継ぎ早に数多く発射している小型ミサイルとのことだ。
北朝鮮が、今朝の中長距離弾を含め、このところ数多くのミサイルを発射しているのは、10月30日から11月4日まで、4年ぶりに行われている米韓空軍の合同空中訓練に対する抗議のための威嚇との見方が強い。
これに対し韓国も、北朝鮮に対しミサイルを打ち返しており、危険な状況になってはいる。
北朝鮮は10月下旬から今月初めまで11発のミサイルを発射、これで今年は30発目になった。
北朝鮮側からしてみれば、米韓の合同空中訓練はじめ、日米韓の軍事結束は自国への圧力増強と捉え、反発の威嚇と内部の引き締めのためミサイルを多発していると思われる。
それにしても、今朝のJアラートの発信は、ミサイルが日本列島を超えたと誤認したための発信であり、その後の情報収集についてももたもた感は免れない。
また、ウクライナ侵攻で数知れないミサイルを発射しているロシアが北朝鮮に対し、ミサイル発射の自粛を求めたとの報道があったが、「目糞鼻糞を笑う」の如く「何を笑止千万」と言うしかない。「関連:10月4日」
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