アメリカの次期大統領に決まったドナルド・トランプ氏は、早くもバラク・オバマ大統領とホワイトハウスで会談、共和党の重鎮との和解も進めている。
一方、外交では、安倍晋三首相、朴槿恵韓国大統領、カナダ、メキシコ等ら9か国首脳との電話会談もこなしたようだ。
また、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領も祝福のメッセイジを送るなど、友好関係へ向けて一歩を進めている。
しかし、アメリカ国内では、トランプ氏の大統領就任に反対する抗議行動が行われるなど、トランプ氏の当選を受け入れられない市民の活動が続いている。
ただ、トランプ氏は、選挙中の激しい言動を封印し、大統領就任に向けて国民の中で広がっている分裂状態の修復に努めているようだ。
このようなトランプ氏の見かけの軟化で、彼が選挙中に示した幾つかの方針を転換する可能性があるのか。
大きく分けて、為替、税制、移民政策、対テロ(イスラム国(IS)対策、国防政策など具体的な政策を掲げているが、例えばメキシコとの壁を作るなど、多くは、早々実現することが困難な問題だ。
トランプ氏は、この内の一部については、大統領就任後100日間で成し遂げると公約しているが、果たしてそれが可能なのか。
安倍晋三政権が参議院審議に持ち込んだTPPについては、トランプ氏は反対の立場を取っているし、上下議会も審議入りする状態になっていない。
トランプ氏の大統領就任は、2017年1月20日となっているが、それまでの間、トランプ氏が選挙で示した公約と現実との戦いが進められる。「関連:11月10日」
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