アメリカの大統領選挙は、日本時間の昨日行われドナルド・トランプ氏がヒラリー・クリントン氏を破り第45代大統領に当選した。オバマ大統領との交代は来年1月になる。
トランプ氏は、当初共和党から大統領候補に名乗りを上げたときは、泡沫候補扱いにされ何時撤退するか、だけが注目されていたが、悪態とも言える奔放な言動で耳目を集め、多数いた共和党の候補者の中からいつの間にか抜け出し、身内の共和党の重鎮などが支持を拒否したのにも拘わらずついに共和党の大統領候補にのし上がった。
ただ、その段階でも本戦では民主党のヒラリー・クリントン候補にはとても勝てないと思われていたが、テレビ討論など両者のスキャンダル合戦を続ける内に、両候補ともますます好感の持てない大統領候補として選挙民から受け止められていたが、その中でも世論調査でクリントン候補が僅かながらリードを保っていた。
しかし、11月9日(日本時間)の本選挙で、事前の予想を覆しフロリダ、オハイオ州など重要州でトランプ氏が勝利し、270人以上の選挙人を獲得、トランプ氏の当選が確実になった。
ちなみに、選挙人ではトランプ氏が多数を決めたが、得票数ではクリントン氏が小差ながらトランプ氏を上回った。得票数で負けても選挙人で勝った大統領は、アル・ゴア氏に得票数で負けたジョ-ジ・ブッシュ氏以来とのことだ。
トランプ氏はホテル王と言われる経営者だが、政治については全く経験がなく、歴代大統領でこのような経歴を持っている人物は初めてとのことだ。
クリントン氏は、8年前に民主党の大統領候補争いでバラク・オバマ氏に敗れ、今回は楽勝でアメリカ初の女性大統領誕生間違いないと思われていたが、またも今度は本選挙で敗れてしまった。
クリントン氏の敗因は、やはり女性ということが一番だったと思うが、トランプ氏が突いた既成の政治家だったこと、選挙戦終盤にFBIがメール問題を蒸し返したこと、上から目線の持ち主に見られていること、夫婦が大統領になることに対する妬み心などではないかと考えられる。
破天荒な態度で選挙戦を戦ったトランプ氏だが、大統領当確以後はさっそく態度を軟化し大統領になる準備に移っている。「関連:11月9日」
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