警察庁がまとめた令和6年能登半島地震の死者は1月31日時点で238人となったが、その死因をみると全体の4割に当たる92人が圧死だった。
多くの人が倒壊した建物の下敷きとなったとみられる。建物に挟まれ身動きがとれなくなるなどし、して亡くなった。
次いで「窒息・呼吸不全」が49人で2割強、「低体温症・凍死」が32人、「外傷性ショック等」が28人。他に輪島市の火災による「焼死」が3人いた。
場所別では、圧死の8割近くを珠洲市(40人)と輪島市(32人)が占めた。「圧死」以外の死因でも2市が9~10割だった。
圧死の多かった原因は、やはりこの地方特有の古い民家が多く、もともと建物自体堅ろうだったため重たい柱、梁などが倒壊し圧迫度が強かったものと思われる。
ただ、地震が発生したのは元旦の午後4時10分だったから、恐らく多くの人は居間で過ごしていたと思うので、素早く逃げることができたのではないかと思うが、地震はそんな時間も与えてはくれなかったのだろう。
また、死者は高齢者が圧倒的に多かったので、やはり、昼間であっても逃げることが難しかったと思われる。
若し、これが寝静まった夜中だったならもっと死傷者は増えた可能性がある。やはり、地震、災害は時と場所を選ばないで発生するものなのだろう。「関連:1月10日」
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