正さん日記

世の中思いにつれて

鳩山首相の腹案は空鉄砲、民主党に大きな痛手

2010-05-05 11:57:40 | 政治
 昨日、米軍普天間飛行場移設問題で、初めて沖縄を訪問した鳩山由紀夫首相には、沖縄県民に限らず、大半の国民が失望したに違いない。鳩山首相はこれまで、国会の党首討論や予算委員会などで、普天間飛行場については、5月中には必ず県外又は国外に移設すると明言、その腹案は持っていると述べてきた。
 その鳩山首相の自信ありげな言動とは裏腹に、関係閣僚から沖縄継続やヘリ部隊を徳之島へ移設する案など、国内外の幾つかの案が流れ、メジィアもその報道に右往左往してきた。 しかし、鳩山首相の言動から、表面化されている移設案とは別に、何らかの腹案があるものと、懐疑的ながら、宇宙人総理のウルトラCに注目してきた向きもあったが、結局、今回の沖縄訪問により、今まで報道されてきた移設案以外に、何にもないことが、明白になった。
 
 鳩山首相、「それはないよ」と、今度こそ、民主党支持者を含めて、ほとんどの国民が落胆したことだろう。
 しかも、その言い訳に「検討している内に、米海兵隊の抑止力は、沖縄以外では困難だということを学習した」と言ったのだから、これには空いた口がふさがらない。鳩山氏は、これだけ歴史的にも重要な日米問題を処理するための、知識も見識も度胸もなかったのだろうか。ただ単に、沖縄県民が気の毒だから、何とか米軍基地を県外、国外に移転させたい、アメリカと交渉すれば何とかなるとの思いだけで、ここまで突き進んできたのだろうか。そのやり方は、結果的に軽率だったとしか言いようがない。
 
 今や、四面楚歌の鳩山首相は、この危機から脱却することができるのか、今のところ、出口は見つかりそうもない。この上は、鳩山氏が触れた米軍の抑止力の評価について、国民的な議論をした方が良いと思うのだが、今の政府には、そんな考え方や、度胸もなく、時間もない。
 言えることは、鳩山首相の5月中の決着は最早物理的にも難しい。この上は、鳩山首相に総てを負わすのではなく、政府、党は一体となって、何とか打開策を見出さなければならない。小沢一郎幹事長が、いかに綿密な参議院選挙対策を講じたところで、今の状態では、民主党の敗北は目に見えている。「関連;4月26日

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