正さん日記

世の中思いにつれて

国務長官にクリントン氏、オバマ次期米政権、外交・安保でも重厚な布陣

2008-12-02 16:48:00 | 世界
 オバマ次期米大統領は1日、次期政権の外交・安保担当閣僚を発表した。国務長官にはヒラリー・クリントン上院議員(61)を指名、国防長官はロバート・ゲーツ現長官(65)の留任を決めた。安全保障担当の大統領補佐官には、海兵隊出身のジェームズ・ジョーンズ元北大西洋条約機構(NATO)欧州連合軍最高司令官(64)を充てた。イラクとアフガニスタンで2つの戦争が続く中での政権交代となるため、経験重視の布陣となった。
 また、テロ対策を担当する国土安全保障長官に女性のジャネット・ナポリターノ・アリゾナ州知事(51)、司法長官には初の黒人エリック・ホルダー元司法副長官(57)、国連大使には黒人女性スーザン・ライス元国務次官補(44)を起用。人種や性別のバランスを図った。「時事通信」
 
 オバマ次期大統領は、先に現下の厳しい経済情勢に対応するため、財務長官にティモシー・ガイトナーニューヨーク連銀総裁を指名するなど重厚な布陣をひいたが、今回は、外交と安全保障関係で実力者を並べた。
 注目のヒラリー・クリントン氏は、大統領選挙で雌雄を決した関係だが、民主党内の融和と女性向けに起用したようだ。彼女はかなりイランなどに対しては厳しい姿勢を取っているので、イランとの対話を模索するオバマ氏の意向と合い入れることができるか疑念があるが、反面、パレスチナについては両者とも隔たりは少ないようなので、イスラエルとパレスチナの本格的な和平が実現することも期待できる。
 オバマ次期大統領は、クリントン氏とともにアジア外交を強めてくることが予想されるが、中国重視は避けられず、日本との関係は現状維持に止まりそうだ。対北朝鮮政策がどうなるのかも、核の脅威と、拉致問題を抱える日本にとってはゆるがせにできない。
 ロバート・ゲーツ国防長官の留任は、イラクと米軍駐留協定を結び、米軍の撤退とアフガニスタンへの戦力移動を策すゲーツ氏と、オバマ氏の間にそれほどの隔たりがなく、実力のあるゲーツ氏を起用することによって、難局に超党派で立ち向かうオバマ次期大統領の姿勢と度量の大きさを示すものとして好意的に受け止められているようだ。「関連:11月7日

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