こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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怒鳴られたり、睨まれたり・・(~_~;)

2012-01-24 23:17:12 | 訪問看護、緩和ケア
世の中には、まあいろんな方がいて、一生懸命ケアをしたからと言って、喜んでくれる方ばかりではありません。

時にはどなられ、時には叩かれ、蹴られ、時には睨まれたりもするわけです。

今日も今日とて、往診介助での訪問と同時に、憮然とした表情で「何しに来た!!」と言わんばかり。

「創の処置に伺いました。横になって頂けますか?」
「何?!どうしろって?」と超不機嫌。
重度の呼吸不全と心疾患があるので、「一度そっと横になって、ゆっくり横を向いてください。」とお願いすると・・・

ぎろっと睨んで「最初からあっちに向くように言えばいいだろう!!」

デブリの説明。先生が「ちょっとだけ、腐ってしまった部分をとりますね。」
「何?腐っているだと?俺は腐っているのか?!腐敗しているのか?!
腐るとはなんだ!専門用語でもわかる!壊死と言え。!」
「大変失礼いたしました。」と低姿勢で謝ります。

私が言ったんじゃないのだけれど・・

そして、皮膚科の先生がちょっとだけ不良肉芽をつまみます。

「今までで一番痛いぞ!!こんな痛いのは初めてだ!!」とかなりの剣幕。

だから、ちゃんと説明したのに・・・。

でも、これもお仕事です。
笑顔で謝り、笑顔で退室・・。

今日は、かなりご機嫌が悪くて、一番かわいそうなのは奥様でした。
ずっと怒鳴られたり、叱責されたりで、私たちにも「こういう人で、もう・・。ごめんなさいね。すいませんね。」と謝ってばかり。

部屋の外で、「奥さん、大変ですね。」というと「本当にそうなのよォ!」と抱き着いてきました。
かなり参っているんでしょうね。あんな風に一日中怒られていてはたまりませんよね。

皮膚科の先生曰く、「夫婦ってよくできてるわ。ああいう夫には、あんなふうに、かしずく奥さんが付くのね。私には無理。」って。
今日の皮膚科往診は、3人ともかなりの強者だったので、「今日は、すごいわぁ。」と、ややお疲れモードで終了しました。

聴く耳持たず、主張のみ。
気に入らないと大きな声をだし、毒を吐いたり睨んだり・・・。

そう言う風に生きてきた人って、意外に多いのです。

でも、そんな患者さんが、だんだん関係が良くなって、ニコッと笑ってくれたり、「ありがとう。」なんて言ったくれると、その嬉しさは倍増します。

怒りっぽい人や、すぐにお触りをする人など、こういう仕事をしていれば、必ず出会うことになります。
なので、あまり気にせず、うまく受け流すことも大事です。

今日の患者さんも、あんなに怒っていたのに、帰るときに「それでは、これで失礼しますね。」と言うと、小さく手を振ってくれました。

もしかしたら、表現が下手なだけかもしれませんね。
それにしても、ご家族は大変です。