こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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あっという間にお正月終わり。

2012-01-03 23:02:31 | 日々のあれこれ
24年となって、あっというまにお正月は終ってしまいました。
明日から、また訪問看護師としての一年が始まります。
今年は、ナースSaのおかげで緊急当番も持たず、すっかり仕事のことは忘れてお正月を過ごすことが出来ました。

今年は、さらにスタッフが増えそうなので、いろんなことを分担しながらお仕事が出来そうです。

でも、スタッフが増えるにつけ、それぞれが抱える家族背景や心の葛藤なども増え、管理者としてちゃんと対応できるのかはとても不安です。
今でも、小さな不安やちょっとした駆け引きなどに、振り回されたり自分を責めたりして、揺れ動くスタッフも多いのです。
ただ、今私の周りには、それをフォローしてくれるスタッフもたくさんいて、みんなで後輩を育てようという気持ちが高くて、とっても温かい職場でもあります。

誰かが、不安をまき散らしたり、不満ばかりを呟いていると、それは伝染病のように全体の雰囲気を悪くしてしまいます。
でも、今はみんなが前向きに、明るく仕事を楽しんでくれています。

患者さんとの出会いや別れの悲しみも、そのたびにスタッフの心を育ててくれているのだと思うのです。

私は、苦しみに添うとか、よい援助者になるという目標はあっても、実際は本当の苦しみなんてわかりませんでした。
もちろん今でも、それぞれの人の苦しみなんてわかるはずもありません。
だって、私は私でしかありえないのですから。

ただ、この半年で私が体験した悲しみや不安や恐怖感は、きっとこれから先、どこかで役に立つ。
そんな風に思えてならないです。

以前、「100%のフォロー出来ないのなら、告知なんて口にするな!」というコメントをもらった事があります。

人が人を100%フォローなんて出来るはずがない。
だからこそ、人は人を知ろうとするわけだし、寄り添おうとする。

人の心がわかっちゃったら、人間関係なんて崩壊しちゃうでしょう?
わかるなんて言ったら、絶対にウソです。
だから、「患者さんの気持ちを理解する。」なんて看護計画はあり得ないんです。

でも、黙って傍にいてくれる。
憶測や意見をするのではなく、じっと聞いてくれる。
そっと、手を握ってくれる。

黙って聴いてくれて「いつでも話を聞くよ。」と言ってくれて、憶測で物を言わず、口外しない友人がいたら、それってすごく自分が楽になる。
実際、苦しみにたいしてどう向き合い、どう行動するかは、自分で考えるしかないのです。
そうして自分で乗り越えるしかない。
100%のフォローを待っていては、何も乗り越えられない。

そんな事を、改めて考えされられた年初めとなりました。

ちなみに、年末に古本で大人買いをした漫画にはまっています。
かなり古い漫画で1989年に第一巻が発行された「天才柳原教授の生活』全31巻です。

現在24巻まで読みました。
何故急に大人買いをしたかといえば、テレビ放送の放送大学の心理学概論かなんかで、このコミックを興味深い解説で使っていたのです。

しかも、読んでみると主人公柳原教授は、相鉄線希望ヶ丘駅で降り、どうも善部町あたりに住んでいる人らしい・・。

そして、「なんでこんなすごいコミックを読んでいなかったんだろうか?!」とショック。

すっかりはまり、毎日コミックを読みふけっています。

感想は、全部読んだらまた書いちゃいますが、柳原教授の影響も多分に受け、ちょっと前向きに自己分析できた気がしますし、きっといい方向に向かえると思えるようになりました。

さあ、いよいよ明日から頑張りますか!!